2013-01-01から1年間の記事一覧

鴨の水かき 第1巻

空木哲生 KADOKAWA さほど期待もせずだったのだが、面白かった! 制作あるあるお仕事漫画だが、それがいい。 仕事に前向きになるよね。他の作品も読みたくなった。

シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官

川瀬七緒/著 講談社 シリーズ2作目。 虫嫌いな人は絶対このシリーズ受け付けられないだろうなあ。 と思いつつ。テンポがよくてサクサク読める。 ただ、話のパターンが他作品もだが似たり寄ったりな感じがした。

犬と鴉

田中慎弥/著 講談社 <収録作品> 『犬と鴉』『血脈』『聖書と煙草』 円城塔と芥川賞を同時受賞した 田中慎弥の本を連続して読了したのは偶然であった。 というか、初めて田中慎弥の話を読んだが もっと私小説めいたものを書いているかと思っていたので 良い…

屍者の帝国

伊藤計劃、円城塔/著 河出書房新社 本屋大賞候補だったが、受賞しなくて正解だと思う。 普段本を読まない人だと、 19世紀の歴史およびその時代を舞台にした小説の元ネタが わからずぽかーんとしそう。 逆にわかっているとキターという気分になる。 作風は伊…

マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集 1970年代編

萩尾望都/著 河出書房新社 タイトル通り1970年代の対談集。 半分くらいのメンバーが鬼籍に入っているなあ。

機龍警察

月村了衛/著 ハヤカワ文庫JA 至近未来が舞台の警察小説。 人型兵器を使って犯罪者と闘うというと 『パトレイバー』ぽいんだが、 警察内外にも敵が多数いる部署という設定もあり 血なまぐさい上かなりシリアスであった。

ベル・リア―戦火の中の犬

シーラ・バンフォード/著 中村妙子/訳 評論社 第二次世界大戦時に フランスからイギリスへ渡った 旅芸人一座出身の犬の一生。 本書では、戦時中かつ一時的には兵士たちと一緒に 移動している(別に軍用犬でなく)がひどい扱いも受けてないし、 イギリスに渡…

噂の女

神林広恵/著 幻冬舎 『噂の真相』の編集者だった 女性の当時の回想録。 た体力と度胸がないと無理な仕事だな。。。

諸星大二郎特選集 男たちの風景

諸星大二郎 小学館 <収録作品> 『彼方へ』『アダムの肋骨』『男たちの風景』 『貞操号の遭難』『商社の赤い花』『感情のある風景』 『生物都市』『食事の時間』『失楽園』 『眠る男の夢を見る男は夢の中で生きているのか?』 最初と最終話が新作で、あとは…

帝一の國 第7巻

古屋兎丸 集英社 生徒会長選挙編完結! 誰が生徒会長になるかは予想はついてたが リアクションが予想つかないので面白いなあ。 一息ついたと思ったが、新一年生登場で 新たな波乱が起こりそう。

ボディ・レンタル

佐藤亜有子/著 河出書房新社 今年の1月に自殺した著者のデビュー作。 現役東大(作中は違う名前だが)在籍の 女子大生が「ボディ・レンタル」と称して売春行為を行っている。 最高学府がブランドになってかつ美形ぽい設定。 虚無な感じだが、バブルぽい雰囲…

大奥 第10巻

よしながふみ 白泉社 ネタバレなことしかないですな。 -----------

末裔

絲山秋子/著 講談社 自宅のドアの鍵穴がなくなって家に入れない、 というのが発端となって次々奇妙な出来事が主人公の降りかかる。 現実と夢が交互したり、犬が喋ったりするが ファンタジーぽいが、それでも日常世界と繋がっていて不思議な話だなあ。

ウエストウイング

津村記久子/著 朝日新聞出版 結構長め? 老朽化したビルに通う三人の人物がメインの 淡々とした日常。 とはいえ、突如非日常イベントが起こるので のんびり読んでいるとびっくりする。 台風ネタは別作品でもあるが上手いなあ。 会社員にとっては非日常イベン…

オール・クリア 全2巻

コニー・ウィリス/著 大森望/訳 『ブラックアウト』での謎や伏線が『オール・クリア』で回収される。 登場人物が時代によって名前が変わるので誰が誰となったりするが、 話は次がどうなるかが気になる展開でぐいぐい読まされた。 第二次世界大戦時のイギリス…

エロイカより愛をこめて 第10〜13巻

青池保子 秋田文庫 ちょうどきりの良いところまで。 まあ伯爵がちょっかいかけなければ話が拡大しないことはわかった。 冷戦時代はここまでらしい。

ケンガンアシュラ 第6巻

サンドロビッチ・ヤバ子/作 だろめおん/画 小学館 絶命トーナメントが開催! 直前のトーナメント決めも何気に熱い。 捨てキャラが一人もいないらしいので今後の仕合が楽しみだが どのくらいでまとめるのだろうかね。

世界鬼 第4巻

岡部閏/著 小学館 綺麗な表紙に対して中身がエグい(褒めてる)。 世界鬼の謎が一歩前進したかな? というか、現実世界にまで世界鬼が登場で 足立が相変わらず死亡フラグぽいけど大丈夫だろうか?

日本国怪物列伝

福田和也/著 角川春樹事務所 明治から昭和にかけて存在した、只者でない人物たちの話。 スケールが大きく偉人というよりは 奇人に近い人が多い。もう少し深く語られているより面白かっただろう。

鬼談百景

小野不由美/著 メディアファクトリー 『残穢』のエピソードも収録されている実話風怪談集。 怖いというよりも気味悪かった。

皇室へのソボクなギモン

辛酸なめ子、竹田恒泰/訳 扶桑社 タイトルのテーマに沿った対談集。 思ったよりもおちゃらけてはいなかった。 辛酸なめ子なのでスピリチュアルネタは当然あったが。

ブラックアウト

コニー・ウィリス/著 大森望/訳 早川書房 海外小説って、ベテランになるとどんどん長くなるのが 多い感じがする。本作は2部作の前半である。 オックスフォード大学の史学生のタイムトラベルシリーズで、 作者念願のロンドン空襲の時代を扱っている。 このあ…

喪失

モー・ヘイダー/著 北野寿美枝/訳 早川書房 シリーズ5作目? らしいがいきなりポケミス登場。 過去ネタらしいのもチラホラしてるが、そこが不明でも読めた。 主要人物が皆トラウマ持ち。 話は冗長ぎみで、犯人がなぜこんな事件を起こしたのかがよくわからな…

失踪日記2 アル中病棟

吾妻ひでお イースト・プレス 300ページ強! 強気で上下巻にしてもよかったのでは? アル中病棟生活を鬱々やイライラがあったのだろうが、 それをユーモアにうまく昇華させて描いている。 前作から大分時間はたっているがそれも納得! な クオリティーで凄く…

フイチン再見! 第1巻

村上もとか 小学館 読んだ事はないがタイトルと絵は知っている 『フイチンさん』の作者・上田としこの伝記漫画。 お嬢様育ちだった戦前のファッションがお洒落なところも楽しい。 上田としこ以外、松本かづちや長谷川町子の意外なエピソードもあり

ブラック・アゲート

上田早夕里/著 光文社 蜂パンデミックものでサバイバル小説。 ここで書かれる近未来日本の姿は、 実際に起こりそうな設定で恐ろしい。 作中で怖いのは昆虫よりも人間だ、というのが特に。

獄中記

佐藤優/著 岩波書店 実質『国家の罠』の続編。 刑務所生活ではなく逮捕後の拘置所生活の日記。 後に公開する前提で書いていそうな内容だった。

死小説

福澤徹三/著 幻冬舎 <収録作品> 『憎悪の転生』『屍の宿』『黒い子供』 『夜伽』『降神』 ホラーというよりも怪談的不条理な話だ。 あまり怖くなかった。

重版出来! 第2巻

松田奈緒子 小学館 出版業界受けよさそうな内容だけど、 仕事に前向きな姿勢は業界関係なく前向きな気分にはさせてくれる。 でも、2巻最終話はこれで終わりで3巻からは新章になるのは いいのか??

これからお祈りにいきます

津村記久子/著 角川書店 <収録作品> 『サイガサマのウィッカーマン』『バイアブランカの地層と少女』 「祈り」が共通の短篇収録。 あと、女性ではなく男子高校生、男子大学生が主役。 サイガサマの設定が妙にリアルだった。