2019-01-01から1年間の記事一覧

不条理日記 完全版

吾妻ひでお 復刊ドットコム 結構ボリュームがある。 いくつか読んだことある話もあるが 大部分は初めて読めてよかった。 ひょっとして書き下ろし部分が絶筆になるのだろうか。

下山手ドレス別室 第3巻

西村しのぶ 祥伝社 ほとんどが園芸ネタばかりで しかもどんどんマニアックに。

私のイサベル

エリーサベト・ノウレベック/著 奥村章子/訳 早川書房 主人公のカウンセラーが、受け持った患者を 自分の娘と思い込むが、それが事実かそうでないかの 周囲を巻き込む出来事がスリリングだった。 個人的にはエピローグがしっかりしたものある方がよかった。

東京輪舞

月村了衛/著 小学館 昭和から平成で起きた事件の裏側で 操作に関わった公安刑事の半生物語。 主人公が負け続けているが誇りを失わず 職務を全うしようと奮闘。

スワロウテイルの消失点

川瀬七緒/著 講談社 シリーズ7作目。 全体の構成はもはや様式美なのだが、 素材が異なるためか飽きることなく読める。 赤堀の味方が作品を重なるごとに少しずつ増えている。

中間管理録トネガワ 第9巻

福本伸行/協力 萩原天晴/作橋本智広、三好智樹/画 講談社 次、10巻で完結らしい。 そろそろマンネリ化していたのでちょうどいいか。 利根川も疲れてきているようだし。

あなたを愛してから

デニス・ルヘイン/著 加賀山卓朗/訳 早川書房 レイチェルの波乱万丈な人生。 サスペンスものだな、というのは最初の時点でわかるが 後半の展開は全く予想していなかった。 え、ここで終わりなラスト。 それにしてもルヘインの作品は作品ごとに作風が異なる。

寝た犬を起こすな

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 リーバスが「警部」ではなく「巡査部長」として 警察へ復帰。シボーンとの立場が逆になったり 以前敵対していた苦情係のフォックスと共闘したり。 タイトルのとおり30年以上前の リーバスの先輩元刑事たちの事件を…

平成ストライク

遊井 かなめ/他著 南雲堂 <収録作品> 『加速してゆく』青崎有吾/著 『炎上屋尊徳』井上夢人/著 『半分オトナ』千澤のり子/著 『bye bye blackbird…』遊井かなめ/著 『白黒館の殺人』小森健太朗/著 『ラビットボールの切断』白井智之/著 『消費税狂騒曲』乾…

火星の人 (上) (下)

アンディ・ウィアー/著 小野田和子/訳 ハヤカワ文庫SF 映画『オデッセイ』の原作本。 アメリカ版なろう小説という評判を聞いていたが 確かに主人公、一人きりで火星生き延びていてすごいけど 他の宇宙飛行士含むNASAの人たちもすごいという話だった。 主人公…

亜人 第15巻

桜井画門 講談社 佐藤がしぶとい。 そういえば海斗が脱走していたの忘れていた。 日本の存亡がかかっている戦いなのに ちょいちょい笑わせるシーンがあるが今回は特に多い。

爆発の三つの欠片

チャイナ・ミエヴィル/著 日暮雅通、嶋田洋一、市田泉/訳 早川書房 <収録作品> 『爆発の三つの欠片』『ポリニア』『の条件』 『の皇太后』『山腹にて』『クローラー』 『神を見る目』『九番目のテクニック』『こそが世界』 『ノスリの卵』『ゼッケン』『シ…

深夜百太郎 出口

舞城王太郎/著 ナナロク社 『入口』からの後編。 二つの街の関連については 結局何も説明がなかった。 家族との物語が多めで 奇妙な明るさがある恐怖譚だった。

歌舞伎町ゲノム

誉田哲也/著 中央公論新社 歌舞伎町セブンの連作短編集。 メンバーが前作で欠けてしまったが 本作で掃除屋シンちゃんがセブンメンバーになった。 シンちゃんの役割がプロだけど一番大変そう。 話は短編といえ、しっかり進んでいた。

黒と青

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 1997年にCWAのゴールド・ダガー賞受賞作。 複数の殺人事件と並行して、 実際にあったジョン・バイブル事件を模倣した ジョニー・バイブル事件が発生。 リーバスが禁酒をしていてなんか新鮮。 まあ次作品では禁酒辞…

血の流れるままに

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 日本で翻訳された リーバス警部シリーズでは一番古い年代の話。 この時点で50代になっているみたい。 初期作品は結局未訳なのか。 スコットランドの権力不正に対してどう解決をつけるか リーバスが苦悩する。

黄金の少年、エメラルドの少女

イーユン・リー/著 篠森ゆりこ/訳 河出書房新社 <収録作品> 『優しさ』『彼みたいな男』『獄』 『女店主』『火宅』『花園路三号』 『流れゆく時』『記念』『黄金の少年、エメラルドの少女』 全て中国が舞台の短編集。 どれも孤独や寂しげがある話だった。

コップクラフト 3

賀東招二/著 ガガガ文庫 アニメでは使用されなかったエピソード。 未成年犯罪にて後味悪すぎるからか。 ボーナストラックでさらっと 本編の登場人物に関するネタバレあり。

獣と肉

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 こちらもなぜかハードカバー。 その後はまたポケミスに戻るという。 メインとなる移民・難民殺人事件での 不法滞在外国人の扱いについてが 出版当時それほどでもなかったかもしれないが 最近では日本でも近いこと…

マルドゥック・アノニマス 3、4

冲方丁/著 ハヤカワ文庫JA 3では敵方が強すぎで絶望感が強い内容だったが、 4にて成長したバロットが全面にでて ウフコックとコンビ再び。結末へ向けて走っていくが 4では終わらず続くのであった。

夜に生きる

デニス・ルヘイン/著 加賀山卓朗/訳 早川書房 コグリン三部作の二作目。 三男のジョーが主役というか、いきなり三作目を 読んでいたので本書を読むと その三作目の回想話で読めてしまった。 一作目とは一転して禁酒時代を背景とした アウトローのノワールも…

血に問えば

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 なぜかポケミスではなくハードカバーで出版されている。 高校で起こった銃乱射事件の真相を追う リーバスとシボーン。 同時に別件の殺人事件でリーバスに殺人容疑がかかるという ハンデ? のようなことが起こって…

運命の日 (上)(下)

デニス・ルヘイン/著 加賀山卓朗/訳 早川書房 コグリン家シリーズの一作目。 主役は長男のダニー。 彼をとおして、1918~1919年のボストンの歴史が書かれている。 いきなり読んだ三作目よりも 最後は救いがありつつも重い内容だった。

コップクラフト2

賀東招二/著 ガガガ文庫 この作品の舞台の説明、毎回やるのが お約束なのが2巻目でわかる。 文章だとくどい気がして飛ばしてしまう。 ケイとティラナのバディ度が徐々に馴染んできた感じ。

他人の墓の中に立ち

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 定年退職したはずのリーバスだが 失踪&殺人事件の捜査に参加。 少しは大人しくしてても良いのに、 相変わらず独断専行で突っ走るの大丈夫だろうか。 次作もあるようだが、警察に再就職するのだろうか。

1793

ニクラスナット・オ・ダーグ/著 ヘレンハルメ美穂/訳 小学館 タイトルの通り、1793年スウェーデンが舞台の歴史ミステリ。 フランス革命が起こった時代のスウェーデンの描写が、 暗い雰囲気で描かれる。華やかさほぼなし。 第一部は取っ付きにくかったが、 第…

ディミター

ウィリアム・ピーター・ブラッティ/著 白石朗/訳 創元推理文庫 『エクソシスト』の原作&脚本で 有名な著者のミステリもの。 1973、1974年のアルバニア、イスラエルで起こる 宗教がらみの殺人事件。 神秘体験などオカルトぽさもありながらも 最後はきちんと…

最後の音楽

イアン・ランキン/著 延原泰子/訳 早川書房 定年退職まで一週間となった リーバス警部の警察現役最後の事件。 残り一週間だからといってちっとも大人しくなかった。 珍しくリーバスの外見描写が出てきて、 これフロスト警部系ぽいのに驚いた。

アウシュヴィッツの図書係

アントニオ・G・イトゥルベ/著 小原京子/著 集英社 実話に基づいたフィクション。 アウシュビッツ収容所で密かに存在した 本を守り通した少女の物語。 戦争終わるタイムリミットまで 生き延びられるかがじりじりさせられる。 本書でフレデイ・ヒルシュの名誉…

鏡の背面

篠田節子/著 集英社 小野尚子が実は半田明美では、 というところから先が気になって一気読み。 半田明美が善人か悪人かと主人公的な 女性ジャーナリストと施設長がゆらぐが、 長島という昭和的な感覚の元ジャーナリストが 横槍入れて邪魔そうなのに結構役に…