読書の記録_国内作家あ行

エピローグ

円城塔/著 早川書房 結構難解だった。 考えて読んでもわからないので感じたままに読んで 文章の波に乗っていくしかなかった。

彼らは世界にはなればなれに立っている

太田愛/著 KADOKAWA 現代社会の話ではなく、 架空の国の物語で戸惑うのだが 差別や戦争などの寓話的ストーリーなのだろうか。 各章の語り手の人生が皆壮絶。

獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパークXVI

石田衣良/著 文藝春秋 最新作まで追いついた。 表題のは度々過去作品でも触れられている 児童虐待話で最もキツイ内容だった。 IWGPシリーズは時事ネタが常にあるが 本作でもコロナの世界が書かれていた。

絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV

石田衣良/著 文藝春秋 外国人留学生問題が、中国人からベトナム人になっているのが 時代的流れに即している。 そういえばマコトの家の果物屋が襲撃されたの 久しぶりだったな。

キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

石田衣良/著 文春文庫 IWGPシリーズ番外編。 タイトルのとおり、いかにしてGボーイズが誕生し タカシがキングになったかの物語。 マコトが当然語り手。 話は冒頭で語っているとおり。

七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

石田衣良/著 文藝春秋 IWGPシリーズ14作目。 表題作は現代的。 承認欲求が過ぎて死もいとわない 世の中って洒落にならない。

裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

石田衣良/著 文藝春秋 IWGPシリーズ13作目。 2016、2017年の作品が収録されている。 事件は大きなものもあるが、 悲惨な部分は少し減っているかも。

家が呼ぶ --物件ホラー傑作選

朝宮運河/編 ちくま文庫 <収録作品> 『影』若竹七海 『ルームシェアの怪』三津田信三 『住んではいけない!』小池壮彦 『はなびえ』中島らも 『幽霊屋敷』高橋克彦 『くだんのはは』小松左京 『倅解体』平山夢明 『U Bu Me』皆川博子 『ひこばえ』日影丈吉 …

憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI

石田衣良/著 文藝春秋 シリーズ第2部開始が本作。 2010年代に入っているためか 各事件の背景がそんなに昔な感じがしない。 マコトも20代後半になって、所持している携帯も スマートフォンに変わっている。

IWGPコンプリートガイド

石田衣良/著 文藝春秋 ファーストシーズンまでのコンプリートガイド。 全話あらすじと著者解説がある他 作品で取り上げられている場所がどこかという地図や マコトが聞いていた曲の紹介など充実。 また、マコトとクー、リンが登場するショートストーリーが収…

ドラゴン・ティアーズ──龍涙

石田衣良/著 文藝春秋 10作目。 本作は2009年に発行しているが 既に外国人技能実習制度の闇を 書いているところがすごかった。 ただ、解決方法はそれで良かったかというと複雑である。

非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

石田衣良/著 文藝春秋 8作目。 母子家庭やネカフェで寝泊まりしている非正規社員など 貧困問題をテーマにしていて 結構重い内容。救済策は実はあっても その対象者は気づかない。

Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

石田衣良/著 文藝春秋 7作目。 表題作以外はオレオレ詐欺こと振り込め詐欺を はじめ時事ネタを取り上げている。 Gボーイズのみの内部抗争ものになると 一種のファンタジー風。

PRIDE-プライド 池袋ウエストゲートパークX

石田衣良/著 文春文庫 本書がIWGPシリーズの ファーストシーズ完結編とのこと。 確かに表題作の『PRIDE』はそういう終わり方だった。 一作目と比べてマコトが大人になってきている。

灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

石田衣良/著 文藝春秋 『池袋フェニックス計画』はオールスター 登場といったところで池袋を守るぞというところが IWGPぽさがあった。池袋は黒か白かというと 確かに灰色の方が合っているかも。

赤(ルージュ)・黒(ノワール)―池袋ウエストゲートパーク外伝

石田衣良/著 徳間書店 なぜか版元が違う番外編。 マコトは名前のみで全く登場せず タカシはちょっと登場、サルが大活躍。 主人公は映像作家のギャンブル狂。 最初から最後まで大博打で生きるか死ぬかの スリルを描いている。

反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク〈5〉

石田衣良/著 文藝春秋 表題作でマコトの意外な才能というか トラブルシューターとしての天賦の才能が明かされる。 テンポはよいけど結構ハードな内容。

電子の星 池袋ウエストゲートパーク〈4〉

石田衣良/著 文藝春秋 表題作は漫画版を読んだことあったが どうやらドラマ寄りなマコトたちのようだった。 毎回体を張っているが今回は人体破壊される 可能性もあったのにヒヤヒヤさせられる。

骨音 池袋ウエストゲートパークIII

石田衣良/著 文藝春秋 シリーズ3作目。 表題作の内容はタイトルまんまな内容だった。 マコトがPHPから携帯使用へ移行されていた。 最後に収録されていた『西口ミッドサマー狂乱』が 一番印象深い。レイヴのシーン迫力あった。

少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

石田衣良/著 文藝春秋 シリーズ2作目。 たぶんスマホが出るまでは、 当時の池袋の描写が楽しめそう。東方会館あったあった! でも作中の事件は凄惨な内容だった。 マコトの人脈広がりがどんどん広がる。

池袋ウエストゲートパーク

石田衣良/著 文藝春秋 シリーズ一作目。 一作目のっけから殺人事件があったとは。 1998年発行でマコトがPHSを使ったり 現在は閉店しているリブロや芳林堂書店などの 名前が出てくるなど当時の池袋の描写が懐かしすぎる。

西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

石田衣良/著 文藝春秋 <収録作品> 『西池第二スクールギャラリー』『ユーチューバー@芸術劇場』 『立教通り整形シンジケート』『西一番街ブラックバイト』 入手できる順序で読むことに。 執筆当時の話題を作品に取り入れているので 少し立つと古臭くなり…

処刑御使

荒山徹/著 幻冬舎 荒唐無稽な話で 素直に笑いながら読んでいいんだよね。 伊藤博文がまだ16歳で無名な存在だったとき 未来から「処刑御使」という 朝鮮忍者というか妖術士たちが暗殺しようとやってくる。

居酒屋ぼったくり 11

秋川滝美/著 アルファポリス 完走。 話もきりがいいところで終わった。 善意の人々のお節介が延々と続いていくのだろう という余韻が残った。

マルドゥック・アノニマス 3、4

冲方丁/著 ハヤカワ文庫JA 3では敵方が強すぎで絶望感が強い内容だったが、 4にて成長したバロットが全面にでて ウフコックとコンビ再び。結末へ向けて走っていくが 4では終わらず続くのであった。

わたし、定時で帰ります。

朱野帰子/著 新潮社 文章が軽いお仕事小説。 だけど、正社員で「定時で帰る」は現実重いテーマ。 結局は平社員がいくら頑張っても限界はあって 上に立つものが変わらなければ解決できない。

天上の葦 (上)(下)

太田愛/著 KADOKAWA シリーズ三作目。最終作かな? 主役三人組の残り一人語られなかった 鑓水の過去が事件とリンクされる。 過去の戦争で起こったこと、 現在起こるかもしれない情報統制への警告を 小説として読ませる。

居酒屋ぼったくり 10

秋川滝美/著 アルファポリス うん。11で完結するらしいが そのための準備的ストーリーでまとめられていた。 しかし美音がより重苦しい存在になっているなあ、 ほぼ出ない話の方が良かったという。

だいじな本のみつけ方

大崎梢/著 光文社 本が好きな中学生たちの ほのぼの日常謎ミステリものだった。

花ならば赤く

有吉佐和子/著 集英社文庫 半世紀前の小説だが、ヒロイン像は古臭くないかも。 家庭内工業で運用される口紅会社に 勤務する設定が面白い。