読書の記録_国内作家ま行
宮木あや子/著 角川書店 続編。キャラクター小説。 前作の脇キャラクター目線の短編なので いきなり本書から読みだすと? になってしまうだろう。
三浦しをん/著 光文社 この本の装丁はよかった。 読むとなぜこの装丁かが理解できる。 途中、年月が飛ぶのが残念だったが 辞書作成への情熱が感じられてよかった。
眉村卓/著 双葉文庫 SFなのかなと思って読んでみたら、 会社でおこった少し不思議な話(人物)の ショートショートだった。
三浦しをん/著 文藝春秋 シリーズ2作目。 1作目に登場した人物を少し掘り下げた 短編ものであるので、いきなり本作を読んでしまうと なんだこりゃ的なキャラです小説。
万城目学/著 集英社 琵琶湖より不思議な力を授けられた 一族の物語。 主人公が鈍すぎなので展開にいらつく部分があるが どんでん返しのところが面白かった。
村上龍/著 幻冬舎 引きこもりの長男をメインとした家族の物語。 意外にもハッピーエンドだった。
ポプラ社 <収録作品> 『永遠』万城目学 『少女探偵団』湊かなえ 『東京の探偵たち』小路幸也 『指数犬』向井湘吾 『解散二十面相』藤谷治 『永遠』と『解散二十面相』が らしくてよかった。
村上春樹/著 文藝春秋 村上春樹が描く人物はどこか浮世離れしているけど 今作もである。パソコンは使ってそうだが 携帯を使っているのは違和感。 物語はちゃんと結末をつけているようでつけてない、 だがそれで良いのである。
三浦哲郎/著 新潮社 日経新聞連載だったらしい。 昭和40年代くらいの話なのかなーと読み進めていたら ファミコン、マウンテンバイクという単語が出てきて吃驚。 登世のしたことは倫理的にNGだが 不倫をした母親を死へと追いやるくらい脅迫してくる 子供たち…
松浦理英子/著 河出書房新社 3作の連作短編集。 同性同士の恋愛小説だが、 肉体的にも感情的にも痛々しいシーンがそこかしこ。
村田沙耶香/著 講談社 <収録作品> 『授乳』『コイビト』『御伽の部屋』 いずれも自意識高い女性が主役。 最も気味悪い話は『コイビト』だった。
村上龍/著 文藝春秋 2017年くらい? の時代設定か。 タイトル通り、年寄りがテロを起こす話。 ほのぼのは別にしていない。 エロスはないが、バイオレンス度はとても高い。
森岡浩之/著 徳間文庫 あるとき町の一部が異世界へ移動してしまうSFもの。 『アンダー・ザ・ドーム』を思い起こさせる設定だけど 悪人らしい悪人が出てこないところや 異世界へ行った人たちの暮らしぶりが日本人らしくて なんか微笑ましかった。
真梨幸子/著 講談社 時系列がバラバラなのはともかく、 登場人物が多かったり途中名前をごまかしている人が 出てきたりして最終的なオチがわかりづらかった。
松本清張/著 桐野夏生/編 新潮文庫 <収録作品> 『発作』『鬼畜』『馬を売る女』 『密宗律仙教』『赤いくじ』 人気作家が松本清張作品をセレクトする企画。 どれも人間の欲望から何かに取り憑かれたかのように 犯罪に走る人々を書いている。
万城目学/著 幻冬舎 現代の奈良バージョン、坊ちゃん かなと思ったらファンタジー展開になって驚いた。 しかも日本滅亡なるかもと規模まで大きくなってるわりには あっさり解決。
三浦しをん/著 文藝春秋 漫画ぽいのだが、映像向けな作品。 (実際されてるが) 多田と行天は普段能天気な感じではあるが 悲しい過去があるところが特に。
南伸坊/著 みやび出版 南伸坊も60代、と老人の仲間入り。 老いに関するエッセイがまとめられている。 前からかもだが、奥さんとのエピソードが ちょくちょく入っているのが印象的だった。
モリナガ・ヨウ/著 メディアファクトリー 江戸末期から大正時代まで生きた 博物学者、田中芳男の情熱がつまった捃拾帖 (スクラップ帳)の一部を紹介。 たかが紙屑、されど紙屑。
三津田信三/著 光文社 ホラーなミステリもの。 ホラーのままか、きちんと推理ものなのか オチの方向がなかなか見えなかった。
牧野修/著 ハヤカワ文庫JA 久々の新刊! 言語SF健在だった。 異世界がいくつも並行していくが 異世界の1970年代の世界の描写にニヤリとさせられた。
前田司郎/著 集英社 映画バージョンは見てない。 20代後半になってからの 大学時代の友人との再会とちょっとした旅。 いつスキヤキを始めるのかが気になって仕方なかった。
万城目学/著 文藝春秋 万城目作品を初読了。 スタートダッシュは遅めだが、途中一気に読ませる。 無茶ある設定だな、と思ったが ラストの方の説明でなんだか腑に落ちた。
宮木あや子/著 メディアファクトリー ここ数年のお仕事小説の系統。 軽く読めるので気楽に読めた。
望月実/著 CCCメディアハウス タイトルがうまい。 すごく画期的な方法は出てないが わかりやすく具体的に書かれているところが良い。
増田明利/著 彩図社 大企業の会社員、中小企業の経営者、手に職もっている理容師など 失業をきっかけにホームレスまで転落するまでを インタビューした本。 ホームレスの4割が失業がきっかけでなるとか なんとも恐ろしい。定住地がないと生活保護も受けられ…
三浦しをん/著 大和書房 書評集にしては軽い、本や漫画のエッセイ集。
森功/著 新潮社 久留米看護師連続保険金殺人事件を 取材したルポもの。 メンバーが女性ばかりというのが日本では珍しい。 主犯の吉田純子のモンスターぶりが恐ろしかった。
横田増生/著 文春文庫 柳井社長は今年も世界の富豪の一人に選ばれていた。 ユニクロが訴訟した単行本の文庫バージョン。 ユニクロは消費者にはファストファッションとして財布に優しいが 勤務する人については優しくない、 ブラック企業と呼ばれる先駆け的な…
村松秀/著 中公新書ラクレ 2014年のSTAP細胞事件から 約10年前にも世界規模で起こった捏造事件についての話。 歴史は繰り返すというか、事件の類似が多く興味深い。