ぼくらはズッコケ探偵団

那須正幹/作 前川かずお/絵 ポプラ社

一作目がなかったので二作目から読んでみた。

いまや、那須先生はいろいろなシリーズで

推理ものやっていらっしゃるが、

実は、この作品が初めての推理ものだったそうな。

そう思うと、全体の内容がすごく基本中の基本の推理ものらしい、

素直な推理ものといった印象なのが納得である。

まあ、話自体長くないので犯人はすぐわかってしまうが、

犯人像への伏線が非常にわかりやすいのが、

大人になってから読むと

かなり新鮮。最近のミステリはわかりにくすぎなので。

ただし、ガラスは警察が回収すると思うのだが、

当時の警察はそうしなかったと

いう解釈で流して読む。

三人組の印象は、

ハチベエはあまり変わらず。小学生らしい小学生だなあ。

モーちゃんは、実際いそうでいなさそうなキャラだと思う。

こんなに良い子だったっけ?

一番印象変わったのはハカセかも。小学生のとき読んだときは

単に賢そうなキャラとしか思わなかったものだが、

今読むと、ずいぶん口が達者なところが目についた。

ハカセは実際にいなさそうで、実はいるキャラだと思う。

というか、一番身近の人がハカセタイプなんで。

ミドリ市のモデルってやはり広島市那須先生出身地)なのかなあ。

(確認せずに書くのだが、川3つあるデルタ地帯って

あたりがそんな感じがした。)