作者の自伝小説で、
主人公の名前が「片口安吉」。
坂口安吾? 作者名を見返してみてしまったよ。
でも、中野重治と書いてあった。
大学生(現代の東大)で社会主義者の日常が、
主義がどうたらといったことが長々書かれていないので、
作者の(当時の)思想に興味ない人は読んでいても途中で飽きるかも。
作者と芥川龍之介が会うエピソードがあったらしい。
あったらしい、というのは芥川を別の名前(葛飾という人物だったようだ)に
しているのでわからなかったのであった。
解説を見てようやくわかった。