むらぎも

中野重治 講談社学芸文庫

作者の自伝小説で、

主人公の名前が「片口安吉」。

坂口安吾? 作者名を見返してみてしまったよ。

でも、中野重治と書いてあった。

関東大震災以後~大正天皇崩御直後くらいに生活していた

大学生(現代の東大)で社会主義者の日常が、

主義がどうたらといったことが長々書かれていないので、

作者の(当時の)思想に興味ない人は読んでいても途中で飽きるかも。

作者と芥川龍之介が会うエピソードがあったらしい。

あったらしい、というのは芥川を別の名前(葛飾という人物だったようだ)に

しているのでわからなかったのであった。

解説を見てようやくわかった。