高橋克彦版 四谷怪談

高橋克彦 講談社文庫

ベースはむろん鶴屋南北版。

基本にのっとりつつも現代風に怖がらせている。

お袖の因果話が江戸時代のものっぽいよなあ、と思う。

伊衛門の、状況に流されて悪人ぶりが強くなる過程がいい。

いい人な伊衛門はいやだなあ。

しかし、お岩の「恨みはらさでおくべきか」の台詞が、

どうしても魔太郎を連想してしまうのだ。

魔太郎に毒されすぎ?