夕凪の街 桜の国

こうの史代 双葉社

ずいぶん薄いなあ、という理由だけで

購入をのばしていたのですが、

もっと早く読めば良かったかな……?

昭和20年8月6日に広島で起こった事は、

終わったことではないと言う事。

素朴で優しい雰囲気の絵柄で、

登場人物もそんな人たちばかりなのに

読後、物思いにふけってしまう。

ここは「覚え書き」なので詳細書きませんが

「読んでよかった」本には違いないのは確か。

何回か読み返してみると、描写の細やかさが目につくよ。

『桜の国』の主人公は平成16年時点で28歳という設定なのだよね。

(一)の小学生の生活がそんな感じだ。

『夕凪の街』で完結させずに、『桜の国』が描かれたことで

さらに作品のクオリティが高まったのだろう。