2005-09-24 ブリキの太鼓 読書の記録_国外作家か行 全三部 ギュンター・グラス/著 高本研一/訳 集英社文庫 三歳の誕生日に、自らそれ以上大きくならない様にした オスカルの30年間の半生の物語。 オスカル自身が、精神病院で太鼓にのせながら 過去の出来事を語るというのも異様だが、その内容も異様。 とにかくも、オスカルの周囲は常に猥雑で、 常に死がまとわりついている。 オスカル自身についてよりも、 オスカルに関わり破滅していった人々のエピソードが面白い。 グロテスクに近い異様な印象