怒りの葡萄

(上)(下)

スタインベック/著 大久保康雄/訳 新潮文庫

とっかかりが読みづらかったが、慣れれば問題なし。

文句なしの名作。

20世紀前半の世界大恐慌時代のアメリカ失業問題の話なのだよね。

ジョードー一家は葡萄摘みの仕事はしていなかったので、

タイトルがなぜ葡萄なのか? というのはあるけど

(解説は読まなかったので)。

説教師(本作は元だが)が出てくると面白いなあ。

同時代に、日本でも同じ問題は起こったかと思うけれど、

アメリカの状態とはまた違った悲惨な生活だったのだろうなあ。