ねじの回転 デイジー・ミラー

ヘンリー・ジェイムズ/著 行方昭夫/訳 岩波文庫

収録作品/『デイジー・ミラー』『ねじの回転』

何度読んでも面白いなあ。

結構内容書いてみる。

--------------------------------------------

『デイジー・ミラー』は

自由なアメリカ娘と保守的な在欧アメリカ人との対立を書いたもの。

19世紀の女性のあるべきものは、というのがよくわかる話。

若い娘は付き添いなしに、男友達と出歩くと下品な人扱いされるらしいよ。

夜中に出かけ回ると病気になっちゃうらしいよ。

しかしウィンターボーンってば……。

『ねじの回転』は幽霊話。ゴシック小説で最も素晴らしい作品の一つ。

牧師館育ちで世間知らずな若き女家庭教師と、

世にも美しく可愛らしい兄妹と、彼らに襲い掛かる恐怖物語。

タイトルの通り、ひねりがある話。

ところで、この話が純粋なゴシックホラー説と

幽霊は全てが女家庭教師の妄想でした説の両方がある。

何度か読んでいるので、妄想説の解釈で読んでみた。

……女家庭教師が電波さんに見えました。

マイルズの心臓が止まったのは抱き締め過ぎのようですが

妄想力によるバカ力ですか?