棺の中の悦楽<悽愴篇>-山田風太郎ミステリー傑作選4

山田風太郎 光文社文庫

<収録作品>

『女死刑囚』『30人の3時間』『新かぐや姫

『赤い蝋人形』『わが愛しの妻よ』『誰も私を愛さない』

『祭壇』『二人』『棺の中の悦楽』

表題にもなっている『棺の中の悦楽』は長編といってもいい内容。

全て現代もので、<悽愴篇>というのが本当にぴったりなものばかり。

「綺麗なものは穢い、穢いものは綺麗」という言葉が連想される

価値の逆転劇および人間心理の暗い部分を書かれていて、

時代背景が昭和20~30年代と古いが素晴らしい内容。

文章および表現力が本当に上手いなあ。