2006-02-04 棺の中の悦楽<悽愴篇>-山田風太郎ミステリー傑作選4 読書の記録_国内作家や行 山田風太郎 光文社文庫 <収録作品> 『女死刑囚』『30人の3時間』『新かぐや姫』 『赤い蝋人形』『わが愛しの妻よ』『誰も私を愛さない』 『祭壇』『二人』『棺の中の悦楽』 表題にもなっている『棺の中の悦楽』は長編といってもいい内容。 全て現代もので、<悽愴篇>というのが本当にぴったりなものばかり。 「綺麗なものは穢い、穢いものは綺麗」という言葉が連想される 価値の逆転劇および人間心理の暗い部分を書かれていて、 時代背景が昭和20~30年代と古いが素晴らしい内容。 文章および表現力が本当に上手いなあ。