<収録作品>
『神殿』『ナイアルラトホテップ』『魔犬』
『魔宴』『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』『レッド・フックの恐怖』
『魔女の家の夢』『ダニッチの怪』
『資料『ネクロノミコン』の歴史』
以前挫折した全集のうちの一冊だが、
今回はそれほど困難せずに読了。
クトゥール神話系のお話は
悪魔の書『ネクロノミコン』がたいてい関わってくるのね。
『神殿』は海底の恐怖話だけど、一応クトゥールらしい。
ちょっと読んだ感じだと違う系統ぽかったが。
同じドイツ人同士なのに、出身地や身分やらで、
何かと見下しすぎな主人公のがやたら偉そうなのが笑えた。
それにしてもこの出版社の翻訳本は、
なぜか人名地名が一般的な呼び名じゃない訳をするのはなぜだろう。
アガサ・クリスティがクリスチィだし。
だからか『ダンウィッチの怪』が『ダニッチの怪』だったりする。
原題は"The Dunwich Horror"なのだが、発音に近い訳なのかな。
でも、段一知先生はどうなるのだいとは思ったが。
肝心の内容については未読だった気がしていたが、
ウィルバー(ある意味クトゥールちゃん)が大学図書館へ不法侵入する辺りで、
実は子供向け版で読んでいたのを思いだしたのだった。