菊亭八百善の人びと

宮尾登美子 新潮社文庫

江戸高級料亭八百善の歴史と内実についての物語。

歴史は本当のものっぽいけど、

内実はフィクション強いかと思われ。

八百善9代目となる人に嫁いだ人が

主人公モデルとなっている。

物語は永田町に店舗があった時代の頃のもので

ここで店を畳むところまででの話となっている。

「人びと」とタイトルになっているように、

人物の運命も書かれているがとにかく歯がゆい歯がゆい。

店の運命が本来の意味での

江戸っ子が消え行く様と似ている印象だった。