鴎外の坂

森まゆみ 新潮文庫

森鴎外の評伝本。

他と少し変わっているのは、

森鴎外の人生の中で小倉は除いて

住んでいた地域は坂は多い。

そんな鴎外が歩いてきた坂周囲のことや、

実際の地理について記述された作品をとりあげている。

この本のなかで新しいことは、

鴎外の最初の妻と離婚し、二番目の妻と再婚するまでの間、

森家に「妾奉公」していた女性という存在をとりあげたことだろう。