2007-06-30 ナナ 読書の記録_国外作家さ行 エミール・ゾラ/著 川口 篤、古賀 照一/訳 新潮文庫 ファム・ファタール! まさにこの言葉が相応しい話。 『居酒屋』の主人公の娘、ナナが主役の話。 女優、高級娼婦と己の肉体を武器にしていく人生を歩むナナ。 当時の悪徳といわれるものにまみれた ナナとその周辺の人々の姿はもう迫力ものだった。 白熊の毛皮を敷き詰めた屋敷に住まう (動物保護て何? の時代の象徴エピソードですな) ナナの最高潮は、競馬場のエピソードだろう。 ナナ生涯のラストは、誰かに刺されてるだろうかと思いきや もっと残酷なラストで予想外だった。