浅草紅団 浅草祭

川端康成 講談社文芸文庫

『浅草紅団』『浅草祭』一応対になっているとも言える内容。

東京の中心が浅草から銀座へと移行していった

1930年代前半の話。

浅草が、不良少年少女と浮浪者の街と化して

(今だと新宿と渋谷を混ぜた感じ?

と言いたいけど、やはり違う感じだ)

魔都になりかねない雰囲気の世界が描かれていて、

後期の日本の美とかいった

川端康成の作品世界とは別世界。

浅草紅団のリーダー、弓子は高橋葉介の漫画に出てても

全く違和感なしの、変幻自在少女だ。