『24人のビリー・ミリガン』の続編。
前作の後のビリーの人生はどうなったの?
という疑問に答える内容になっている。
多重人格ということで無罪になったビリーだが、
その後送られたライマ病院は刑務所よりもひどい所だった……。
ということで、ビリーがどうやって病院から生還したのか、
というサバイバル的な内容がメインとなっている。
現在は、ビリーは人格統合もできて社会復帰しているが、
それまでの時間がすごく長い。
当時でも、ビリーは有名人扱いにされていたため、
マスコミや政治家が反ビリーを主張して道具にされていて、
やりすぎ? な感じもしないでもないけど、
ビリーと同じ土地に住んでいる人たちの
不安もわからないことはない。
ビリー以外の人格がしたとはいえ、
連続レイプ犯というのは事実だから。
児童虐待(レイプ含む)され、苦しい経験をし、
多重人格になったのに、
負の連鎖か自身が犯罪に手を染めるのは
なんとかならないのだろう?
単純に良かった悪かったといえない、
凄く複雑な気分になる話なんだよなあ。