小説ウルトラマン

金城哲夫 ちくま文庫

<収録作品>

『小説ウルトラマン』『円谷英二物語』『ウルトラセブン

ひととおり、映像版『ウルトラマン』『ウルトラセブン』を

観てから読んだ方が絶対面白い!

※以下ネタバレ含んだ内容です。

『小説ウルトラマン』はテレビ版の第一話から最終話までの

ひととおりのエピソードありで、

テレビで描くことのできなかった

科学特捜隊についての細かい設定が紹介されてます。

テレビを観ていてエリート扱いされているのが

実はよくわからなかったのだった。

ムラマツキャップがウルトラマンの正体に薄々気づいている描写もあり。

と、テレビ版では描写しきれなかったエピソードが多くて

この小説で補完できましたよ。

ジュブナイル向け小説で読みやすい。

最終話のウルトラマンとハヤタが別れ別れになって

ハヤタの記憶が第一話の事故以降なくなっているというの、

ウルトラマンひどいなと思うのです。

しかも、その後のウルトラシリーズ

ウルトラマンは人間体の時ハヤタになりすましているという……。

円谷英二物語』は短めのジュブナイル向け伝記小説でした。

ウルトラセブン』はテレビ版の第一話、ノンマルトンの話、

最終話がシナリオ形式で書かれています。

ちょっとずつテレビ版とは異なります。

ノンマルトン殲滅作戦については、キリヤマ隊長が

テレビ版はほとんど躊躇なかったのに、

こちらのシナリオ版では少し悩んでる(笑)

セブンは、テレビもそうだけど最終話もいろいろ突っ込み多いですね。

というか、ダンが入隊のときは健康診断もしてないってことか。

ところで、テレビ版では最後まではフルハシとアラシの名前がごっちゃに

なっておりましたよ。