栞と紙魚子の百物語

諸星大二郎 朝日新聞社出版局

<収録作品>

『妖怪司書』『栞と紙魚子物怪録』『弁財天怒る!』

『モモタローの逆襲』『百物語』『クダ騒動』

『天気雨』

※文庫版とかぶらないように、収録作品もメモ。

栞と紙魚子 何かが街にやって来る』からほぼ三年後に

復活な新作が収録。普通な人間はほとんど出てこず

ついには神様まで登場。しかも人間臭くて

妖怪よりも面白いキャラクターになってるよ。

話のレベルは安定しているので安心して読めるよ。

『百物語』のオチは凄いツッコミ入るぜ。

ところで、さすがに2006年以降の作品として読むと

女子高生の私服センスが昭和ちっくなのはいいのか?

と思うけど、そこが諸星先生だから気にすんなということかな。

一応『ネムキ』は女性向け雑誌なのだけが。

でも、他の登場人物の格好は古くさいけど、

紙魚子だけ常に着ているボーダー服ファッションは

時代を一回りしちゃってるせいか

なぜか一番おしゃれに見えるよ。