1984年

ジョージ・オーウェル/著 新庄哲夫/訳 ハヤカワNV文庫

『華氏451度』と同じく、反ユートピア世界を描いた作品。

1949年発行なので、1984年というのは

著者にとっては近未来として書かれている。

1984年、世界は三つに分断され常に戦争状態であった。

その中の国の一つオセアニア国(ヨーロッパのあたり)は

<偉大な兄弟>に指導されている全体主義国家を確立し、

人々は常に監視されている生活が当たり前になっていた。

と、まあ現在でも某国を連想させる世界である

この世界に疑問を感じた主人公の目線で話は勧められて行くが

ひたすらに絶望世界が延々と続いていく。

作者は当時何を考えて書いたのだろう……。