悪魔と博覧会

エリック・ラーソン/著 野中邦子/訳 文藝春秋

シカゴ博覧会を開催させるための苦闘の物語と、

H・H・ホームズがいかに大量殺人を行ったかの物語が

交差して構築されている。

シカゴで博覧会ができると決定した直後に、

アメリカ中で大不況が起こったり、建築問題が発生したり、

一応博覧会は成功したが、閉会式の日に

シカゴ市長が暗殺されたりと不穏な話ばかりが続く。

そして、博覧会にかこつけてホテルを建築して

ホテル客を殺害しつづけたホームズ。

歴史本としては面白いけど、全体で500ページ近くもあり、

やや冗長的な箇所もある(博覧会開催までが長い!)ので、

ホームズの犯罪話目当てのみで読むときついかも。