ベスト版 たんぽぽのお酒

レイ・ブラッドベリ/著 北山克彦/訳 晶文社

1928年、12歳のダグラスが体験した夏の思い出。

夏の初めにお祖父さんが作るたんぽぽのお酒(Dandelion Wine)。

出だしは、新しいテニス靴を買ったり山ぶどう、山いちごを収穫したり

夏のわくわく感を出しているのに、

徐々に友達との別れや近所の老人達の死と

暗い影も挿入されて、不思議な彩り。

「老人は過去において子供だったことがなかった」

と断言してしまう子供たちのエピソードはちょっと怖い。