吸血鬼カーミラ

レ・ファニュ/著 平井呈一/訳 創元推理文庫

<収録作品>

『白い手の怪』『墓堀りクルックの死』『シャルケン画伯』

『大地主トビーの遺言』『仇魔』『判事ハーボットル氏』

『吸血鬼カーミラ

タイトルだけ知ってるけど未読本を読了。

『吸血鬼カーミラ』のあらすじは『ガラスの仮面』で有名だね。

『白い手の怪』『シャルケン画伯』は結構怖かった。

『判事ハーボットル氏』はちょっと中だるみぎみだったが。

全体的にも幻想的な作風なのが良い!

で、中篇といっていい長さの『吸血鬼カーミラ』は

特に出来が良かった。

ビアン的雰囲気は濃厚だけど上品な描写だし、

ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』以前の作品なのに

吸血鬼の色気と恐怖が上手く書かれている。

やっぱり吸血鬼ものは耽美さがないと!