緋色の記憶

トマス・H・クック/著 鴻巣友季子/訳 文春文庫

1997年度MVA最優秀長編賞受賞作。

確か著者の出世作でもある。

表紙が好みじゃなくて今まで未読だった。

だって1920年代という時代設定に合わないんだもの。

タイトルの「緋色」は、物語の要所要所にこの色が使われていて、

なおかつ『緋文字』を連想させられる話の展開であった。

精緻で美しいけど陰がある話なので人気作なのには納得。