花と龍 (上)(下)

 

火野葦平/著 岩波現代文庫

著者の両親の生涯を書いた話。

映画にもなっているらしいね。

内容的には、明治篇と昭和戦前篇といった

北九州若松を舞台にした波瀾万丈の物語。

当時の若松が西部劇の無法地帯ぽい地域らしく

そのあたりの描写等、歴史小説とも読める。

戦前の芥川賞受賞作家だし、『麦と兵隊』が

教科書的に有名な作家なので固い話かと思ったが、

とても読みやすくて長さも気にならずに読めた。