狂王の庭

小池真理子/著 角川文庫

妹の婚約者で夫の従弟と恋に落ちた人妻の

恋愛物語。

昭和27年の国分寺

ルートヴィヒ二世に魅せられて全財産をかけて

戦後それほどたってない頃なのに

豪華な西洋庭園を造った過程とその庭の描写が

執拗に何度も出て来る。

物語の最初から悲恋ものとわかるだが、

狂気よりもわがままさの方が強い感じがするのだが。