TOKYO YEAR ZERO

TOKYO YEAR ZERO

デイヴィッド・ピース/著 酒井武志/訳 文藝春秋

イギリス人が、小平義雄事件をベースに

日本の占領時代の暗部を書こうとしている意欲は買う。

また、ノワール小説ということで期待したが

内容がエルロイ、トンプスンの劣化版じゃないの?

「信頼できない語り手」の文体を出そうとして

文をしつこく繰り返してるが悪い意味で

ゲシュタルト崩壊が起きそうで気持ち悪いし。

1994年から著者は日本在住だそうだが、

その割に本作で書かれる日本人が日本人らしくないのも違和感だ。

メモ:2008年度版「このミステリーがすごい!」海外編3位。