次郎物語 第五部

次郎物語(第五部) (偕成社文庫4046)

下村湖人/著 偕成社

シリーズ最終巻。

もう自伝要素は全くなくなっている。

故郷を追われた形になった次郎は東京へ上京し

朝倉先生たちと青年自由塾経営の手伝いをしている。

次郎の恋の悩みと並行し、塾への軍への圧迫をはじめ

二・二六事件の影響など暗い世相が影を落とす。

本作は塾の解散を予想されるラストであるが

次郎の今後はおそらく波乱万丈になりそうな結末だった。