北海タイムス物語

北海タイムス物語

増田俊也/著 新潮社

歴史ある新聞社という高いプライドに対し

管理職さえ新聞社としてありえない低い年収200万円で

長時間労働でやりがい搾取というブラックさ。

そんな現在は倒産して存在しない新聞社

北海タイムス」に就職した主人公の成長物語。

とはいえ、物語の2/3くらまで

主人公の野々村がずっとやる気がなく

グチグチしているが苛立たしく感じた。

あと借金はその後大丈夫か心配。

著者も「北海タイムス」で2年間記者として

働いていたとのことなので、

1989年当時の会社の状況はリアルなのだろう。