2008-11-16から1日間の記事一覧

ひかりごけ

武田泰淳/著 新潮文庫 <収録作品> 『流人等にて』『異形の者』 『海肌の匂い』『ひかりごけ』 ここで収録されているのは皆読みやすい。 淡々とした文体だからだろうか。 実在事件を元にした『ひかりごけ』は初読だったが 人肉食い事件の陰惨さというよりも…

くままごと 第1巻

黄島点心 徳間書店 人気マンガらしいのだけど 子グマも含めて可愛くないし、 ママが毎回痛い目あう話があざとさを感じさせて あまり笑えないので、続き読む予定なし。

流れよわが涙、と警官は言った

フィリップ・K・ディック/著 友枝康子/訳 ハヤカワSF文庫 キャンベル記念賞受賞作。 タイトルカッコいいなー。 歌手のジェイムズ・タヴァナーが 思わぬ事故の直後で目を覚ますと 自分についての記録が全て抹消されていた…… というスリリングな展開で幕をあけ…

贋・久坂葉子伝

富士正晴/著 講談社文芸文庫 当時では最年少の18歳で芥川賞候補にもなり 昭和27年の大晦日に21歳で自殺した 久坂葉子についての私小説。 ちなみに久坂葉子こと川崎澄子は 川崎財閥の一族出身。父は元男爵。 鉄道自殺はやめれ、と言いたいが、 戦後になって一…