贋・久坂葉子伝

富士正晴/著 講談社文芸文庫

当時では最年少の18歳で芥川賞候補にもなり

昭和27年の大晦日に21歳で自殺した

久坂葉子についての私小説

ちなみに久坂葉子こと川崎澄子は

川崎財閥の一族出身。父は元男爵。

鉄道自殺はやめれ、と言いたいが、

戦後になって一見自由を得たような

元貴族の娘が結局家や男女関係でがんじがらめに

なって潰されていった感が。