流れよわが涙、と警官は言った

フィリップ・K・ディック/著 友枝康子/訳 ハヤカワSF文庫

キャンベル記念賞受賞作。

タイトルカッコいいなー。

歌手のジェイムズ・タヴァナーが

思わぬ事故の直後で目を覚ますと

自分についての記録が全て抹消されていた……

というスリリングな展開で幕をあける。

スティックスの意味が解説読むまでよくわからなかったり

設定が結構難しかった。

そもそもタヴァナーという人間が存在していた

ということを抹消させた方法自体もトンデモに近いものだな。

ディックの生涯もそうだけど、

小説自体もドラッグが常につきまわっていて根深い。