2010-01-01から1年間の記事一覧

残された人びと

アレグザンダー・ケイ/著 内田庶/訳 岩崎書店 アニメ『未来少年コナン』の原作本。 今CSで放送中のを飛び飛びで観てるので。 アニメをイメージして読むと、 原作のコナンやラナが17歳くらいで 金髪系というのが違和感がまず湧いてしまうのであった。 登場人…

俺はまだ本気出してないだけ 第4巻

青野春秋 小学館 いつまでもデビューできないシズオだが、 4巻でもできていない。そして宮田がパン屋になった。 後半からシズオ以外の周辺がシリアスになっているが これが次の巻でも続くのだろうか? なお、5巻で完結になるらしい。

姉妹 -Two Sisters

吉村達也/著 角川ホラー文庫 2004年に公開された韓国映画『箪笥』の小説版。 映画のは、TV放送のを数ヶ月前に初めて観た。 映像がとても綺麗でホラーというかサイコぽい展開だよな。 でもストーリーが所々わからないのばかりだった。 この小説版は映画と異な…

ツバメ号とアマゾン号 上・下

アーサー・ランサム/著 神宮輝夫/訳 岩波少年文庫 文庫版は改訳されていた。言葉が現代風に。 子どもの頃の愛読書であったが、今読むと 子どもなのに船を与えられてキャンプしてるなんて優雅すぎだ。 夏休みの宿題はないのかな。 夏休みが終わって学校へ行く…

ナナナバニ・ガーデン 須藤真澄短編集

須藤真澄 講談社 <収録作品> 『ミナゾコ姫』『三隣亡商店街』『うえとこ屋』 『ナナナバニ・ガーデン』『ほねをつぐもの』『雨が止むとき』 『ねこじかん ひとじかん』『森の兄弟』(2話) 『サンドシード』 カラー掲載ぶんはちゃんとカラーで収録されてい…

狐火の家

貴志祐介/著 角川書店 <収録作品> 『狐火の家』『黒い牙』 『盤端の迷宮』『犬のみぞ知る』 美人弁護士&元(現役?)泥棒のコンビによる 密室殺人事件の謎解き短篇集。 ネタが毎回マニアックジャンルぽくないか、これ? あと、常識的なまともな人がほとん…

きのう何食べた? 第4巻

よしながふみ 講談社 ケンジがどんどん可愛く感じるのはなぜだろう? 40過ぎてるのに恐るべし! そしてシロさんの弁護士なのに器の小ささは うっとおしいが、それも笑えるツボになってきたぞ。 ちなみに、わが家のハンバーグもタマネギ炒めないタイプ。

金輪際

車谷長吉/著 文藝春秋 <収録作品> 『静かな家』『金輪際』『白黒忌』 『花椿』『ある平凡』『児玉まで』 『変』 表題の金輪際という言葉は仏教語が元だそうな。 車谷長吉の小説はどれも人間の情念と毒が深いなあと思う。 芥川賞落選した際の五寸釘事件が書…

ボートの三人男

ジェローム・K.ジェローム/著 丸谷才一/訳 中公文庫 コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』の下敷きとなった イギリス古典ユーモア小説。 このユーモアというかナンセンスさのセンスがよろしい。 ドタバタもの元祖という気もするが、 上品なドタバタな流…

昭和歌謡大全集

村上龍/著 集英社 『半島を出よ』に出ているノブエやイシハラが若き頃の話。 ノブエはともかくも、イシハラはやはりただ者ではなかった……! 昭和の有名歌謡曲を背景に、 さえない若者たちとおばさんたちが殺し合いをするが どんどんエスカレートしていきラス…

沼地の記憶

トマス・H・クック/著 村松潔/訳 文春文庫 新たな記憶もの。 1950年代のアメリカ南部になる 狭いコミュニティー内の鬱屈した空気感がよく伝わる。 話の流れも結末も所謂南部小説としても秀作。

別れの顔

ロス・マクドナルド/著 菊池光/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 約15年ぶりの再読。 家族の悲劇が実や親世代から始まっていたという事実。 悲劇のあぶり出しには感心するのだが、 一見無関係にみえた人物たちが 皆繋がっていたという流れ。 そんな世間が狭くて良…

SFマガジンセレクション1986

早川書房編集部/編 ハヤカワ文庫JA <収録作品> 『“ヒト”はかつて尼那を……』梶尾真治 『こちらIT』草上仁 『サマー・ドレス』久美沙織 『市庁舎の幽霊』水見稜 『山の家』村田基 『火星鉄道一九』谷甲州 『イド島のラフレシアたち』大原まり子 『土曜の輪の…

にこたま  第1巻、2巻

渡辺ペコ 講談社 長年同棲していた相手が別の女性を妊娠させてた…… となんとも重い始まりであるのだが、 基本的に出ている人たちがいい人ばかりなためか なぜかほのぼのと。あっちゃんの料理がうまそうで仕方ないし。 晃平とむるたんが喋るシーンは毎度笑え…

48の妄想

筒井康隆/著 文春文庫 筒井の処女長篇作。 テレビが一般家庭に一台置くようになった頃に、 これほどまでのテレビおよびマスコミ批判の話が書けるとは。 ドタバタ系は苦手だが、筒井だと許せる。

ジェイン・オースティン伝

クレア・トマリン/著 矢倉尚子著 白水社 伝記として良作。 少し謎に包まれている部分もあるが、 ジェイン・オースティンの生涯と 周囲の家族の生涯が描かれていて面白い。 特に彼女が生涯を過ごした時代の背景もよく書かれているので 歴史風俗本としても読め…

初めてリーダーとなる人のコーチング -チームの力を引き出し、個人を活かす23章

パトリック・J・マッケナ、デビッド・H・マイスター/著 伊豆原弓/訳 日経BP社 仕事本。専門職の現場リーダー向け本。 実践的で具体的な内容であり、難解度は相当低く読みやすい。 この本で書いてある通り現場の案件を減らさずに マネジメントの仕事もしなく…

テルマエ・ロマエ 第2巻

ヤマザキマリ エンターブレイン 1巻にて大ブレイクした漫画2巻。 風呂ネタのみで続けられるのか? という不安があったが 2巻でも勢い止まらず。 のっけから男根崇拝ネタから来るとはハードル高いな。 子どもが読みづらいのでは、という意見もあるようだけど …

石のささやき

トマス・H・クック/著 村松潔/訳 文春文庫 姉の子どもの死をきっかけに、 姉も父と同じ病なのではという恐怖におののく主人公。 派手な怖さはないが、最後の一行が やっぱり……という感じ。

ほぼ日手帳公式ガイドブック2011

ほぼ日刊イトイ新聞/編著 マガジンハウス 手帳やら鞄の中身やらの雑誌の特集て面白いよね。 2011年の手帳はほぼ日にしてみるぞ、ということで (今のもまあ気に入ってはいるが 書くスペースが狭いのが難) 形から入ってみたりした。

世界一周恐怖航海記

車谷長吉/著 文藝春秋 車谷長吉60歳にして初の海外旅行。 ピースボートの世界一周船旅で3ヶ月ちょっとかかるらしい。 うちの親も行きたい発言していたな。 実際中高年が多いみたいだ。 井戸掘りあるとかいっていたが 本書ではそういう話は全く出てきていない…

半島を出よ (上)(下)

村上龍/著 幻冬舎 文庫版出てます。 タイトルでまあ想像がつくけど、 2011年の経済が完全破綻した日本が舞台で 北朝鮮の特殊部隊が福岡を占拠してしまう話。 上巻は占拠とその直後の話が中心で、 下巻は住民票も持たなかったり様々な理由で 社会から外れた少…

緋色の迷宮

トマス・クック/著 村松潔/訳 文春文庫 息子が少女を誘拐殺害したかもしれない、 という疑惑から ぎりぎり機能していた家族が 壊れゆく過程が怖すぎる。

死者を侮るなかれ

ボストン・テラン/著 田口俊樹/訳 文春文庫 アメリカの暗黒部分をこれでもかと見せしめる ボストン・テラン第2作目。 キャラクターで魅せようとしているのか ちょっと後半が甘ったるいかなと思った。

神は銃弾

ボストン・テラン/著 田口俊樹/訳 文春文庫 2000年度CWA新人賞受賞作で、このミス2001年海外編第1位。 ストーリーは単純。カルト教団に誘拐された娘を救出する話。 しかし爽快さがないのはノワールらしい。 文体が、現在形混在なのが読み難いが そういう所…

f植物園の巣穴

梨木香歩/著 朝日新聞社 戦前日本の世界であるが 現実と非現実世界が混じり合っている感じ。 泉鏡花や『百鬼夜行抄』等と雰囲気が似ている。

うちの妻ってどうでしょう? 第3巻

福満しげゆき 双葉社 福満氏は自分の名前をしょっちゅう検索しているらしいので、 この文もチェックするのかな? ・今の妻の顔は細くなったので体全体とアンバランスぎみ ・でも可愛いけど。 ・クソ豚呼ばわりが出てたのでよかった。 ・赤ちゃんが黒塗りなの…

愛すべき娘たち

よしながふみ 白泉社 この本を常備してある書店が なかなか見つからなかったのでなかなか読む事ができなかった。 どの話も共感できる内容だった。 母娘の確執の話はリアルすぎるな……。

愛がなくても喰ってゆけます。

よしながふみ 太田出版 よしながふみ版グルメガイド。 杉並周辺が多めかな。 メニューよりも人間ドラマの方が中心に描かれている。 実在の人かもしれんが、 中途な仮名じゃない方が良かったかも。

平ら山を越えて

テリー・ビッスン/著 中村融/編訳 河出書房新社 <収録作品> 『平ら山を越えて』『ジョージ』『ちょっとだけちがう故郷』 『ザ・ジョー・ショウ』『スカウトの名誉』『光を見た』 『マックたち』『カールの園芸と造園』『謹啓』 奇想コレクション。ビッスン…