アンドレアス・エシュバッハ/著 赤坂桃子/訳 ハヤカワ文庫SF
もしコンピューターが20世紀初頭に発明されて
インターネットや携帯電話、カラーテレビなど普及し
ナチスによって人々の生活が監視されているという歴史改変SF。
よきディストピア小説。
冒頭の方でコンピューターでのプログラムによって
アンネ・フランク一家がゲシュタポに発見される
ショッキングなシーンから始まる。
NSAに勤務する男女二人が、意図とは別に
ナチスが勝利する世界へ導いてしまうが、
二人は不幸な結末を迎えてしまうのが皮肉的。