読書の記録_国外作家は行

キングの死

ジョン・ハート/著 東野さやか/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 主人公が、父親殺しが自分の妹じゃないかと 思い込みが強すぎで、警察に非協力的な行動に いらいらさせた。アポ約束しといてすっぽかしさせすぎ。 自身も容疑者扱いな主人公だが、 数少ない味方の存…

凍てついた墓碑銘

ナンシー・ピカード/著 宇佐川晶子/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 17年前の殺人事件が 当時うまく隠滅できすぎで話がすごく昔のものかと 思ったが、当時1980年代とは無理があるような。 アメリカの田舎町だから?

わたしは“無”

エリック・フランクラッセル/著 伊藤哲/訳 創元SF文庫) <収録作品> 『どこかで声が…』『U ターン』『忘却の椅子』 『場違いな存在』『ディア・デビル』『わたしは“無”』 1940~1950年代発表の作品ということで もはや古典的古さを感じる作風。 『ディア・…

写真に残された絶滅動物たち最後の記録

エロル・フラー/著 鴨志田恵/訳 エクスナレッジ 著者が鳥類専門の研究者らしいので 鳥類が多く収録。リョコウバトやワライフクロウは 名前は知っていても写真は初めて見たかも。 表紙写真はフクロオオカミなのに キャプションが鳥の名前になっていた。 コピ…

占領都市ベルリン、生贄たちも夢を見る

ピエール・フライ/著 浅井晶子/訳 長崎出版 表紙イラストがペーパーバックの B級イラストめいたのが損している。 確かに、金髪美女が鎖をもった殺人鬼に襲われて 殺害されるミステリものなので間違ってはいないが。 殺害されるまでの女性たちの物語が どれも…

夢幻諸島から

クリストファー・プリースト/著 古沢嘉通/訳 早川書房 夢幻諸島ことドリーム・アーキペラゴの 各島ごとのガイドブック。 ということになっているが、島ごとの短編小説風で 同じ登場人物が何度か登場してくる。 夢幻諸島にふさわしい不思議な話だった。

グレート・ギャツビー

フィツジェラルド/著 野崎孝/訳 新潮文庫 1920年代アメリカの煌びやかで退廃的な空気感が とてもよく反映されていて、それがまた ギャツビーの生き様とぴったり。

影の王国

アラン・ファースト/著 黒原敏行/訳 講談社文庫 ミステリというよりは文学ものという雰囲気。 遊び人なハンガリー貴族という隠れ蓑を使い ナチスドイツに対してスパイ活動をする一般人の物語。

聖エセルドレダ女学院の殺人

ジュリー・ベリー/著 神林美和/訳 創元推理文庫 19世紀という設定なためか 死体の雑な隠し方や変装術、事件の流れなど ツッコミどころおおい展開がなんか許されている。 文章はテンポ良いので読みやすい。

ダルジールの死

レジナルド・ヒル/著 松下祥子/訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ タイトルが不穏な感じなとおり ダルジールが意識不明の重症を負い パスコーが孤高奮闘する。 2008年発行とあって ダルジールが中近東テロリスト関係に巻き込まれたり 関連して中東系移民のモ…

異星人の郷 (上)(下)

マイクル・フリン/著 嶋田洋一/訳 創元SF文庫 14世紀のスイスに近いドイツの村にて発生する 異星人とのファースト・コンタクトもの。 すぐ異星人を悪魔と決めつけてパニックものにならずに 全ての人ではないが彼らを受け入れて話が進むところがよかった。

スチーム・ガール

エリザベス・ベア/著 赤尾秀子/訳 創元SF文庫 タイトル通りスチーム・パンクもの。 いろいろな要素てんこ盛りで目が回る。

インモラル

ブライアン・フリーマン/著 長野きよみ/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 分厚いけど、結構展開が早いので 一気に読める。 みんなを惑わすレイチェルの魔性ぶりが あまり魔性ぽくないのが残念。

パディントンの大切な家族―パディントンの本〈10〉

マイケル・ボンド/著 田中琢治、松岡享子/訳 福音館書店 10巻で完結。 今度こそパディントンは暗黒の地ペルーへ 帰国するのか? ずっと家族なオチだった。

パディントンのラストダンス―パディントンの本〈9〉

マイケル・ボンド/著 田中琢治、松岡享子/訳 福音館書店 パディントンの勘違い→大騒動→なぜかうまくいってエンド と毎話の様式美が続くのがすごい。 あと1冊がんばろう。

パディントン街へ行く―パディントンの本〈8〉

マイケル・ボンド/著 田中琢治、松岡享子/訳 福音館書店 パディントンのシリーズは一気読みは疲れるので 少し間はおいた方がよい。 前作で関わった人たちが再び登場。 カリー氏が相変わらずパディントンに ちょっかいを出して大変な目にあう。

パディントン妙技公開―パディントンの本〈7〉

マイケル・ボンド/著 松岡享子/訳 福音館書店 表紙のパディントンはバレエをしている絵。 前作のラストでペルー帰国への壮行会をしていたが 今作の最初の話では早くもイギリスへ帰る客船の話。 話の内容が連作的に続いているのが多かった。

パディントンのクリスマス―パディントンの本〈2〉

マイケル・ボンド/著 松岡享子/訳 福音館書店 抜けていた2巻目読了。 探偵の話でパディントンが最終的に 警察で褒められていたのかがよくわからなかった。 印象的だったのは、 ガイ・フォークスデイでカリーさんが大変な目にあったことと パディントンが生ま…

パディントンの煙突掃除―パディントンの本〈6〉

マイケル・ボンド/著 松岡享子/訳 福音館書店 タイトルの時点で 大変そうな話なのが想像ついてしまった。 危険そうなものはクマの目と手の届かないところに置こう。 過去話に関連する話もあり。

パディントンとテレビ―パディントンの本〈5〉

マイケル・ボンド/著 松岡享子/訳 福音館書店 さすがパディントンを養うだけあって ブラウン家は裕福なのでTV購入。 隣人のおっさんはなぜパディントンと関わると ろくなことにならないことを何度も経験しているのに 芝刈りを頼むなんて何を考えているのだろ…

パディントンフランスへ―パディントンの本〈4〉

マイケル・ボンド/著 松岡享子/訳 福音館書店 パディントン、ペルーからイギリスへは 船で密航してきた、という話だったので 他の国に行けるか問題はここで解決。 フランスでも騒動を起こす。

パディントンの一周年記念―パディントンの本〈3〉

マイケル・ボンド/著 松岡享子/訳 福音館書店 結構無茶振りなエピソードが毎回毎回で 大変なことがおさまらない。 表紙の料理話も結構大変。

アウシュヴィッツ収容所

ルドルフ・ヘス/著 片岡啓治/訳 講談社学術文庫 アウシュヴィッツ収容所所長だった方の ルドルフ・ヘスの手記。 ヒムラー等の上司からの命令を真面目に遂行した 結果がユダヤ人大量虐殺へとなるわけで、 という事実に戦慄する。

くまのパディントン

マイケル・ボンド/著 松岡享子/訳 福音館書店 映画版も可愛いが、原作もなかなか可愛い。 すぐ食べ物でベタベタしてしまうが。 マーマレードやベーコンエッグなど 食べ物が美味しそう。 パディントンの行くところ常にトラブル発生するが、 ほぼ結果オーライ…

黒い犬

スティーヴン・ブース/著 宮脇裕子/訳 創元推理文庫 あとがきでシリーズ第一作と記載あった。 イギリス田舎町の警察もの。 主人公の一人が、いろいろ追い詰められていたので 途中で精神崩壊して爆発するかと思ってハラハラしてしまった。

イヴのいないアダム

アルフレッド・ベスター/著 中村融/訳 創元SF文庫 <収録作品> 『ごきげん目盛り』『ジェットコースター』『願い星、叶い星』 『イヴのいないアダム』『選り好みなし』『昔を今になすよしもがな』 『時と三番街と』『地獄は永遠に』『旅の日記』 『くたばり…

ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室

キャスリーン・フリン/著 村井理子/訳 きこ書房 読みやすいし、装丁デザインも良しだが 日本語タイトルは内容を煽りすぎでどうかと思った。 そんなにダメ女な人は登場してない。 鶏の解体は日本人だってできる人はなかなかいないだろう。

ピルグリム 全3

テリー・ヘイズ/著 山中朝晶/訳 ハヤカワ文庫NV 著者が脚本家ということもあるためか 映像向きな派手なアクション描写が多かった。 主人公がもうスーパーマンだが 勢いある内容なので一気読みできた。

カンパニー・マン (上)(下)

ロバート・ジャクソン・ベネット/著 青木千鶴/訳 ハヤカワ文庫NV 第一次世界大戦が起こらなかった 平行世界かつスチームパンク的世界の物語。 謎解き要素(結構強引な展開)もあるが、 それよりもSF要素の方が強い。 NV文庫ではなく普通にSF文庫で発行で良か…

父フロイトとその時代

マルティン・フロイト/著 藤川芳朗/訳 白水社 ジークムント・フロイトの長男である マルティンの自伝。 ここで書かれるフロイトは、精神分析専門家の姿ではなく 家族の中の父親としての姿である。 オーストリア在住の、それほど信仰深くない ユダヤ人家族と…