講談社文庫だから著者略歴がないよ。
「早世した」と裏表紙あらすじにあるから
既に亡くなっている人というのはわかる。
確か、角川書店だかの女流文学全集の中に収録されていたはずだから
今度チェックしてみよう。
内容は著者の自伝的小説らしい。
1960年代の大学生(現在60歳前後の人たち)の物語。
この時代だと女性の大学進学率が非常に低いだとか、
女性の社会的立場の低さが主人公(作者?)の経験からよく伝わってくる。
主人公の父親は進学反対者なため、主人公はバイトで学費を稼いだり、
あと、女性は大卒よりも中退の方が(年齢が若いから)就職しやすいとか。
学校名はっきり書いてないけど早稲田というのは、
東京の大学を多少知っている人ならすぐわかる。
地方出身の学生の方が東京近辺の自宅学生よりも奔放なのは
今でも変わらないんだろうな。
学祭のエピソードで、女子大生時代の田中真紀子が少し出てた。
名前は出てないけど、「田中角栄の娘」と呼ばれていたよ。
ていうか、早稲田って池田大作(って当時何歳だよこの人?)
の講演会とかもしてたんだね……。