わたしの生涯

ヘレン・ケラー/著 岩橋武夫/訳 角川ソフィア文庫

「奇跡の人」ヘレン・ケラーの自伝。

例の有名な「Water」のエピソード等の幼少の頃の話がごくわずか。

文字ぎっしりで、その後の人生も○○という人が慈善活動に協力してくれた

という話が大半といってもいいので、疲れているときには非常に読むのに適さない。

自活するのが大変で、寄席で活動していた、というのは

現代ではタレント活動をしていたという風に解釈すればいいのだよね。

興味深いのは、視覚(主に色彩)の描写が非常に多く、

盲人の書いた内容のようには読めない箇所が多い所。

ヘレンには色の概念の認識ができていたのだろうか?

以前どこかで「盲人は色つきの夢を見るのか?」というテーマで

語られるものをWebであった気がするのを思い出した。