地球幼年期の終わり

アーサー・C・クラーク/著 沼沢洽治/訳 創元推理文庫

念のためですが、SF。創元推理文庫のSF部門に区分されている。

背表紙にSFマークがついているよ。

今年はタイトル知っているけど未読名作を読みたい気分。

クラークは初読了。最も有名な『2001年宇宙の旅』も未読。

ついでに映画版も最初の10分しか観た事ない、というSF初心者であった。

20世紀後半に突如地球へやってきた大宇宙船団。

宇宙からやってきた<上主>たちにより、

人間達は全面に管理をされ、戦争も病気も貧困もないという

理想的な世界となっていく。

しかし、それは地球最後への行程となっていく。

<上主>も管理されている側でさらに《主上心》という存在が

出てくるあたりで、終末論の話ということがわかってくるんだ。

第一部、第二部のユーモアも混じった展開もいいけど、

第三部からがすごい展開に……!

ラストは感動がじわじわときたよ。

ところで、今手元にある版は真鍋博のイラストのものだけど、

非常に内容を暗示させている内容でこっちの方がいいよ。

(大きな鳥が燃えている地球をつかんでいる)