人工言語を研究する英国人と、ドラッグによるトランス状態で生まれる未知の言語を持つ部族を調査する民族学者、そして地球人の言語構造を求める異星人……言語と世界認識の変革を力強く描くワトスンのデビュー作(あらすじ引用)
未来の文学シリーズより。
ここで執拗なまでに語られる言語構造の事にについては、
タイトルの『エンベディング』こと「埋め込み」が鍵となっている。
特殊環境に置いて幼児に人工言語を教える実験や
いきなり宇宙人がやってきるあたりを読んでいるときは
わあSFぽい~と思っていたのだが、
あらすじに出て来る未知の言語を持つ部族こと
ゼマホア族の出産祭りのシーンがショッキングであった。