楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史

牧野修/著 早川書房

<収録作品>

『いかにして夢を見るか』『夜明け、彼は妄想より来る』

『召されし街』

インキュバス言語』『ドギィダディ』

バロック あるいはシアワセの国』

『中華風の屍体』『踊るバビロン』『演歌の黙示録』

『或る芸人の記録』『憑依奇譚』『逃げゆく物語の話』

『付記・ロマンス法について』

濃い内容の短篇集。妄想と言語の拘りが半端ない作風であるが、

今回収録されている作品はバカSF系と呼ばれるタイプが多め。

幻想系作品も多いけど、或る意味キモグロい。

インキュバス言語』『演歌の黙示録』が特に異様なぶっ飛び設定で

物語が暴走し出しの辺りが凄く笑えた。