20世紀の幽霊たち

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

ジョー・ヒル/著 白石朗安野玲、玉木亨、大森望/訳 小学館文庫

<収録作品>

『序文』『謝辞』

『年間ホラー傑作選』『二十世紀の幽霊』『ポップ・アート』

『蝗の歌をきくがよい』『アブラハムの息子たち』『うちよりここのほうが』

『黒電話』『挟殺』『マント』

『末期の吐息』『死樹』『寡婦の朝食』

『ボビー・コンロイ、死者の国より帰る』『おとうさんの仮面』『自発的入院』

『救われしもの』『黒電話[削除部分]』

『収録作品についてノート』

文庫にして訳700ページの分厚さだけど息切れせずに読了。

ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞の

三冠を受賞した怪奇幻想短篇小説集。

収録作品に『序文』も含めて記載してみたのは

この短篇集の構成上必要だから。

上のあおりも凄いけど、作者ネタ的には

スティーブン・キングの次男というのがあったり。

それ前提だと七光りでは? という疑問もあったりしてしまうかもだけど、

息子のジョー・ヒルの方はエンタテインメント作風というよりは、

純文学系な系統という感じ。純粋な幽霊譚やサイコホラーばかりでない。

全体には少年時代の悲哀な想い出が軸になった作品が多め。