精霊たちの家 上・下

精霊たちの家 上 (河出文庫 ア 8-1) 精霊たちの家 下 (河出文庫 ア 8-2)

イサベル・アジェンデ/著 木村榮一/訳 河出文庫

 

チリがモデルとされる南米の国にての女性三代記。
祖母クラーラが霊的能力が強くてポルターガイスト的能力も使えるし
エピソードが多め、母ブランカは女性たちの中では少なめで
孫アマンダが幸運な運勢を持っていると言われつつも
国が軍事国家になるにつれ過酷な体験をする。
女性たちの人生と一緒に国の歴史も変わっていく様が細かい。
クラーラの夫でかつアマンダの祖父であるエステーバンの語りが
物語の間に挿入されており物語の深みを増している。