2018-01-01から1年間の記事一覧

私が失敗した理由は

真梨幸子/著 講談社 作者の作品をいろいろ読んでいないと 楽しめない内容。 話が進むにつれて語り手がどんどん変わって、 殺人がどんどん起こってどこで決着をつけるか 想像もつかなかった。

二本松兄妹と木造渓谷の冒険

水上悟志 少年画報社 ファンタジーアクション。 シリアスな部分も悲壮感なく 起承転結はっきりまとまっていて ただただ楽しかった。

水上悟志短編集「放浪世界」

水上悟志 マッグガーデン <収録作品> 『竹屋敷姉妹、みやぶられる』『まつりコネクション』 『今更ファンタジー』『エニグマバイキング』 『虚無をゆく』 『エニグマバイキング』『虚無をゆく』は Web無料公開のときに読んだが 『虚無をゆく』の設定は凄す…

ルームメイト

今邑彩/著 中公文庫 携帯はあるがワープロやカセットテープとか 1990年代の時代背景。 多重人格者が関わる犯罪ものというのは やはり本書でも語られるビリー・ミリガン事件に 触発されているのだろう。 何重も他人として生活していたことになっているが お金…

妖の華

誉田哲也/著 文春文庫 本書は2002年ムー伝奇ノベル大賞・優秀賞受賞作。 毎度著者履歴に、本書のことを載せているのがよい。 伝奇系ホラー、警察ミステリなど いろいろ詰め込みすぎているがその後の作品には活かされている。 姫川シリーズに登場する ムード…

硝子の太陽N - ノワール

誉田哲也/著 中央公論新社 姫川シリーズの方のRとコラボ作品。 ジウサーガはもはや歌舞伎町セブンシリーズと いった感じである。こっちのシリーズは これまた陰謀論度高め。 Rで書かれていたとおりセブン側も犠牲者が。 姫川玲子との邂逅シーンは同じ部分で…

歌舞伎町ダムド

誉田哲也/著 中央公論新社 『歌舞伎町セブン』続編。 「新世界秩序」の存在が浮かび上がり 自称ジウの後継者が出てきたりした。 また、ミサキがなんでミサキになったのか という謎が回収されていた。 東警部補と歌舞伎町セブンの関係が面白くなってきている。

三河物語

安彦良和/著 中公文庫 古典を漫画化なので退屈かもという 一抹の不安があったが 一心太助の成長をメインとしていたため わかりやすく読めた。 安彦さん、絵がうますぎる。

Gene Mapper -full build-

藤井太洋/著 ハヤカワ文庫JA バーチャルリアリティ技術と、 遺伝子組換作物が浸透した近未来の世界を描く。 日本から途中で舞台がベトナムに なるところが21世紀SFぽい。 黒川さんが魅力的なので、結末で安心した。

ゴールデンカムイ 第15巻

野田サトル 集英社 シリアスな部分もあるが、 ギャグの部分も多くてよかった。 一番受けたのはお箸入れの部分。 数少ないまともキャラの月島がクローズアップ。 鶴見中尉の話の真相がどれかわかりづらさが また闇が深い。

海の稜線

黒川博行/著 創元推理文庫 初期の大阪府警ものだが、 話の掛け合いの妙味はこのころから。 話のスケールが大きいが 解決部分があっさりとしすぎか。

優しいおとな

桐野夏生/著 中公文庫 福祉制度が崩壊した日本が舞台。 村上龍が書きそうな話だった。 いや、村上龍だったらバイオレンス度がもっとあがりそうか。

私にふさわしいホテル

柚木麻子/著 新潮文庫 書かれていることは結構エグい部分もあるが 勢いあるためか軽く読めてしまう。 出版社、雑誌、賞の名前が仮名になっているのに 突然実在作家が出てくるのは少し興ざめ。

夜の署長

安東能明/著 文春文庫 こちらも新宿署が舞台だが、 『歌舞伎町セブン』とは全く雰囲気も異なる。 事件は凄惨とされているものでも 時間解決までの流れが淡々とした感じを受ける。

歌舞伎町セブン

誉田哲也/著 中央公論新社 歌舞伎町セブンというのが 歌舞伎町の必殺仕事人みたいな都市伝説に。 東警部補が警視庁から、新宿署所属になっていた。

ハング

誉田哲也/著 徳間書店 ジウシリーズらしいが、版元違うためか 番外編的な内容。 ともかくも救いなく残虐度が高い話。 事件の大元が陰謀論的なものなので フィクション度がより高く感じた。

国境事変

誉田哲也/著 中央公論新社 『ジウ』で登場していた東警部補が登場。 主役は公安の川尻っぽいので、彼は狂言回し的か。 対馬、北朝鮮というキーワードが いかにも現実にありそうな事件を醸し出している。

シェイプ・オブ・ウォーター

ギレルモ・デル・トロ、ダニエル・クラウス/著 阿部清美/訳 竹書房文庫 映画小説版。 1960年代でマイノリティな人々が アマゾンから拉致された半魚人を救うべく奮闘。 ラブロマンスはもっとあるかと思ったが 結構あっけない結末だった。

林檎の木の下で

アリス・マンロー/著 新潮社 <収録作品> 『良いことは何もない』『キャッスル・ロックからの眺め』『イリノイ モリス郡区の原野』 『生活のために働く』『父親たち』『林檎の木の下で』 『雇われさん』『チケット』『家』 『なんのために知りたいのか?』『…

大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック 第1、2巻

植芝理一 講談社 表紙や帯からわかるとおり 作者のフェチズム含め趣味要素が強い。 というか、植芝理一だから許されている部分があるかも。 他の漫画家が描くと場合によっては炎上しそうな話である。

テーラー伊三郎

川瀬七緒/著 KADOKAWA 変わり者たちの描写が上手い。 また、魅力的な老人が今回も登場。 途中で殺人とかは起きなくてよかった。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 第7巻

浅野いにお 小学館 夏休みが始まって、地球滅亡までどんどん近づいてきた。 ラストの引きは予想外でびっくり。 本当に大葉の周囲の人たちはいい人ばかり。

漫画アシスタントの日常 第3巻

大塚志郎 竹書房 漫画家アシスタントあるあるよりも アナログ作業テクニックの記述が多めかつ 文字が多めで読みづらかった。 漫画家志望の人には役にたつかも。

グレート・ギャツビー

フィツジェラルド/著 野崎孝/訳 新潮文庫 1920年代アメリカの煌びやかで退廃的な空気感が とてもよく反映されていて、それがまた ギャツビーの生き様とぴったり。

ジウ―警視庁特殊犯捜査係

誉田哲也/著 中央公論新社 ということで、ジウシリーズ読みだした。 正反対な女性警察官が登場するが どちらかか両方ともか途中で退場しそうな雰囲気。 所属部署のためかアクションシーンが多めなのが新鮮。

滅びの園

恒川光太郎/著 KADOKAWA いろいろとあって疲弊したサラリーマンが 異世界へと、なろう小説風な出だしだったが 恒川作品なのでそんなことでは収まらず。 ファンタジーかと思いきやSF色が強め。

硝子の太陽R-ルージュ

誉田哲也/著 光文社 まだ未読のジウシリーズとのコラボ ということなので後回しにしたら、 時系列が『ノーマンズランド』の前だった。 ということで、本作で消えてしまう登場人物がわかって いる上で読むことになってしまったが、そこまでの過程を楽しむこと…

総力捜査

安東能明/著 新潮文庫 <収録作品> 『罰俸』『秒差の本命』『歪みの連鎖』 『独り心中』『総力捜査』 シリーズ五作目。四作目飛ばした。 新メンバー登場。捜査二課から異動してきた 刑事中の刑事というフレーズだが 見た目と喋り方が年齢の割にチャラくて …

伴連れ

安東能明/著 新潮文庫 <収録作品> 『掏られた刑事』『墜ちた者』『Mの行方』 『脈の制動』『伴連れ』 シリーズ第三弾。 現代っ子な女性刑事が登場し、 主人公が相変わらず巻き込まれる。 署員の不祥事の多さが気になる。

出署せず

安東能明/著 新潮文庫 <収録作品> 『折れた刃』『逃亡者』『息子殺し』 『夜の王』『出署せず』 シリーズ二作目だそうで、一作目は 飛ばしてしまったが特に問題はなかった。 主人公は警務課所属といえ刑事ではないのに 現場に駆り出されすぎで大変。 女性…