虎よ、虎よ!

アルフレッド・ベスター/著 中田耕治/訳 ハヤカワSF文庫

1956年作品だけど、今読んでもぶっ飛んだ内容!(褒めてます)

この濃い世界が愛おしい。SF初心者なのにいいのか?

宇宙船で遭難したときに救われなかった事を恨んだ男の復讐物語。

顔中刺青を入れられて虎男になった主人公だが、

これが頭が悪い(というか無教養)という設定になっている。

他にも一方的な精神感応(サトラレ状態)な人や、

全身放射能まみれの人なども出てくる。

この話の要となるジョウント効果と呼ばれる

テレポート能力や、全身サイボーグ、加速装置、

赤ん坊の姿のままの老人などの、

SF漫画の元ネタもつまっている発見も面白かった。