世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド (上)(下)

村上春樹 新潮社文庫

「世界の終り」「ハードボイルド・ワンダーランド」という

二つの世界の物語が同時進行していくちょっと実験的なストーリー。

カバーイラストは旧バージョンで読了。

「世界の終り」の世界は完全にファンタジーだけど、

「ハードボイルド・ワンダーランド」の世界は現実とは少し違う世界の東京。

それが、物語が進むにつれて二つの世界が繋がって行く過程が

すごく面白いなあ。

ここで出てくる女性陣が全て奇妙な価値観を持っているのが

ラクラさせる。

そして、主人公はハードボイルドだろうとファンタジーだろうと、

村上春樹的主人公なんだなあ。なんで彼らは感情を高ぶらせないのだろう。

そして、「やれやれ」言い過ぎ!

「やれやれ」が少しギャグに見えてきてしまって困ってしまうよ。