読書の記録_国内作家は行

国境事変

誉田哲也/著 中央公論新社 『ジウ』で登場していた東警部補が登場。 主役は公安の川尻っぽいので、彼は狂言回し的か。 対馬、北朝鮮というキーワードが いかにも現実にありそうな事件を醸し出している。

ジウ―警視庁特殊犯捜査係

誉田哲也/著 中央公論新社 ということで、ジウシリーズ読みだした。 正反対な女性警察官が登場するが どちらかか両方ともか途中で退場しそうな雰囲気。 所属部署のためかアクションシーンが多めなのが新鮮。

硝子の太陽R-ルージュ

誉田哲也/著 光文社 まだ未読のジウシリーズとのコラボ ということなので後回しにしたら、 時系列が『ノーマンズランド』の前だった。 ということで、本作で消えてしまう登場人物がわかって いる上で読むことになってしまったが、そこまでの過程を楽しむこと…

ノーマンズランド

誉田哲也/著 光文社 このタイトルなんだろう? というのは 本編読んで理解。 本筋の事件は進まず、別件の事件で 北朝鮮の拉致問題が出てきて結構重たい。 玲子を取り巻く人間関係がまた少しずつ変わってきて 敵視していた日下が味方になってたり 癖のある検…

楽園のカンヴァス

原田マハ/著 新潮文庫 現代編がなければもっと素晴らしかったと 思わざるえないくらい、 ルソーの幻の作品が真作か贋作かを巡る ストーリー部分がとても良い。 ルソーと彼に関係する人々の物語も魅力的だった。

ドルチェ

誉田哲也/著 新潮文庫 <収録作品> 『袋の金魚』『バスストップ』『誰かのために』 『ブルードパラサイト』『愛したのが百年目』 魚住久江シリーズの短編集。 練馬警察署の強行犯係の彼女が関わる 殺人以外の事件もの。人情系なためか安心して読める。

月光

誉田哲也/著 中公文庫 R18ものと書かれていたが 事件そのものが胸糞ものというのが気分が悪い。 そして、登場人物それぞれツッコミどころある 行動をとりすぎる。

ドンナ ビアンカ

誉田哲也/著 新潮文庫 警察小説でもあるけど恋愛小説でもある。 主人公の刑事である魚住久江が 姫川玲子とはまた違ったタイプ。 久江の方が少し優しい?

アクセス

誉田哲也/著 新潮文庫 この人のホラーものはあまり怖くない、 けど不快な気分にはさせてくれる。 恐怖描写よりも自己本位な登場人物らがいやになる。

インデックス

誉田哲也/著 光文社文庫 <収録作品> 『アンダーカバー』『女の敵』『彼女のいたカフェ』 『インデックス』『お裾分け』『落としの玲子』 『夢の中』『闇の色』 姫川玲子シリーズの短編集。 池袋署へ異動直後から本庁復帰までの 期間のエピソードになる。

黒い羽

誉田哲也/著 光文社文庫 タイトルが嫌な感じだったが 案の定嫌な感じなのが登場。

ビッグデータ・コネクト

藤井太洋/著 文春文庫 後ろから広告やあとがきないかな、 とかチェックしていると 「この作品は書き下ろしです」的な組み方で 最後のオチが書かれているので要注意。 SFかと思って読み始めたがそんなことはない サイバー事件を扱った。警察小説だった。 近未…

大正天皇

原武史/著 朝日新聞社 明治天皇、昭和天皇と歴史に残る天皇に挟まれて 影が薄かった大正天皇とは何か。 研究本もあまりないらしい。 生誕から死去までを淡々と記して 大正天皇はどんな天皇を目指していたのかが ぼんやりと見えてくる。 奇行で有名になってし…

BEATLESS (上)(下)

長谷敏司/著 角川文庫 アニメ放送しているが、 よくわからない部分もあるので原作も読むことにした。 なんで下巻がスノウドロップなのかは 下巻の後半になって理解できたような。 主人公のアラトはチョロいのだけど チョロさが結末へ向けての展開に重要な要…

邪推するよそおい

平松隆円/著 繊研新聞社 2014年発行だが、 ここで挙げられている化粧・服装のネタは 2000年代かと思われて、想像していたより なんだか古い感じがした。

つまらぬ男と結婚するより一流の男の妾におなり

樋田慶子/著 中公文庫 女優、樋田慶子の自伝。 花柳界と芸能界両方の世界を知っている 著者がそれらの世界を書いているは貴重である。 でも、タイトルにもなっている言葉を言っている 彼女の祖母(実際、伊藤博文の妾をしていたとのこと)の 生涯の方がもっ…

卜部日記・富田メモで読む 人間・昭和天皇

半藤一利、御厨貴、原武史/著 朝日新聞社 半藤一利、御厨貴、原武史の三人がわいわいと 卜部日記・富田メモの内容を解説しながら語っているので とっつきやすい。 タイトルにあるとおり昭和天皇の人間的な部分を紹介。 後半で、昭和天皇が観ていたテレビ番組…

編集ども集まれ!

藤野千夜/著 双葉社 漫画編集時代の自伝小説。 著者が勤めていた出版社は仮名なのはわかるけど、 神保町が伏字になっているのはなぜだろう? 1980年代のまだ出版業界が元気な時代の空気を感じる。 著者のジェンダー問題は時代が早すぎた。

ヘンリー・ミラーの八人目の妻

ホキ徳田/著 水声社 ヘンリー・ミラーの8番目の妻となった 著者の自伝エッセイ。 文章はあえて当時書いたものと変えてないみたいだが、 昔の少女漫画のギャグシーンのセリフのような 言い回しで読むのに時間がかかった。

主よ、永遠の休息を

誉田哲也/著 実業之日本社文庫 武士道シリーズのような、 ややのほほんとした登場人物の語り文なのに 事件の内容や結末の救いなさが 姫川シリーズに近い感じに違和感を感じながら読了。

我、拗ね者として生涯を閉ず

本田靖春/著 講談社 ノンフィクション作家の自伝にして遺作。 主に、読売新聞の社会部記者時代が書かれている。 過酷な闘病生活を送りながら連絡されていたためか、 同じ内容の繰り返しがあったり 主観的な感情を交えた描写もあるが、 内容が当時の熱気を感…

妻と家族のみが知る宰相 昭和史の大河を往く 第九集

保阪正康/著 毎日新聞社 犬養毅、東条英機、鈴木貫太郎、吉田茂と 戦前〜戦後での歴史的事件に立ち会った首相たちの 家族たちへの取材をとおしての証言集みたいなもの。

「BC級裁判」を読む

半藤一利、保阪正康、秦郁彦、井上亮/著 日本経済新聞出版社 BC級にあたる戦争犯罪が何かが よくわかっていなかったので、 取り上げられた事件の解説はためになった。 戦時下といえ非人道的な事件ばかりだったが 戦勝国も類似事件を起こしながら処罰がされて…

「東京裁判」を読む

半藤一利、保阪正康、井上亮/著 日本経済新聞出版社 当時の裁判資料を読み解く。 最初の解説が重要で、鼎談は補足として読めばよいかと。

占領下日本

半藤一利、保阪正康、松本健一、竹内修司/著 筑摩書房 戦後直後の占領下日本のできごとを テーマにした座談会。 結構、その時代に興味が持てる内容で構成されていて 関連する書籍が読みたくなった。

日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族

深谷敏雄/著 集英社 壮絶の一言。文章は意外にも読みやすかった。 戦後も日本のスパイとして活動していたため 中国で20年間拘束されていた深谷敏雄氏と その家族の半生。 拘束時の虐待および拷問も酷いが 家族が差別等受けたり長男まで逮捕されたりして気の…

武士道ジェネレーション

誉田哲也/著 文藝春秋 これでシリーズ完結か。 大学生活はあっさり飛ばして 社会人になってしまったのと歴史史観が からんでくるのにとまどった。

やめられない ギャンブル地獄からの生還

帚木蓬生/著 集英社 第一部である、ギャンブル依存症の患者の手記が一番怖い。 パチンコのために犯罪すれすれ もしくは犯罪を犯してしまう過程が怖すぎる。 ギャンブル依存症を治療するための自助団体などは アルコール依存症と同じ方法をとっている等 第二…

刑務所なう。〈シーズン2〉

堀江貴文/著 文藝春秋 前作同様、ホリエモンは刑務所内でも 精力的に活動。すごく刑務所に馴染んていたのが笑えた。 あと面会に来る人たちが豪華。

江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統

原田実/著 星海社新書 「江戸しぐさ」は少し調べると確かに胡散臭い。 本作は偽歴史としての「江戸しぐさ」について調べたもの。 普通にマナーの啓蒙くらいだったらよかったのにね。