読書の記録_国外作家た行

スレーテッド 全3巻

テリ・テリー/著 竹内美紀/訳 祥伝社文庫 近未来のイギリスが舞台の ディストピア小説。 ヒロインの秘密がとかく多すぎ、隠されすぎで 結構引っ張るが最終的には解決はされて 救いはある。

シェイプ・オブ・ウォーター

ギレルモ・デル・トロ、ダニエル・クラウス/著 阿部清美/訳 竹書房文庫 映画小説版。 1960年代でマイノリティな人々が アマゾンから拉致された半魚人を救うべく奮闘。 ラブロマンスはもっとあるかと思ったが 結構あっけない結末だった。

ハリー・クバート事件 (上)(下)

ジョエル・ディケール/著 橘明美/訳 東京創元社 恋愛ものだけでなく、師弟愛もまたよし。 どんでん返しが鮮やか。 著者はスイス人で、フランス語で書かれた アメリカが舞台の物語となんか複雑な感じだが 日本人からみれば舞台の描写はきにならなかった。

クリスマス・プレゼント

ジェフリー・ディーヴァー/著 池田真紀子/他訳 文春文庫 <収録作品> 『ジョナサンがいない』『ウィークエンダー』『サービス料として』 『ビューティフル』『身代わり』『見解』 『三角関係』『この世はすべてひとつの舞台』『釣り日和』 『ノクターン』『…

ニューヨーク1954

デイヴィッド・C・テイラー/著 鈴木恵/訳 ハヤカワ文庫NV 赤狩りや冷戦など時代背景にしているためか エルロイを思い起こさせるノワールもの。 エルロイの小説よりは上品ではある。

メカ・サムライ・エンパイア (上)(下)

ピーター・トライアス/著 中原尚哉/訳 ハヤカワ文庫SF シリーズ二作目。 前作読んでなくても問題はなさそうだけど 世界観など掴むためには前作から読んだ方がいいかも。 今作では前作の子ども世代が主役で、 異様な世界になんの疑問も抱かずいて 親世代との…

パードレはそこにいる (上) (下)

サンドローネ・ダツィエーリ/著 清水由貴子/訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 アメリカのサスペンス小説のような イタリアミステリ。でも司法体制がイタリア独自ぽい。 過去の事件で心の傷を受けた 男女コンビがパードレを追い詰めて行くまでの展開が てんこ盛りで…

あのころ、私たちはおとなだった

アン・タイラー/著 中野恵津子/訳 文春文庫 レベッカが53歳にしてこれで人生良かったかと悩む。 レベッカの人生の分岐点がはっきりしているが 別の人生を選んでも悩みそう。 登場人物たちが全てアクが強いが、その中で 娘の結婚相手の息子ピーターとポピーは…

息子ジェフリー・ダーマーとの日々

ライオネル・ダーマー/著 小林宏明/訳 早川書房 連続猟奇殺人犯の父親の タイトルどおりの振り返り話。 本著が出版後に刑務所で息子は殺害されるが それを父親がどう思ったか。 自分の息子がなぜ殺人を犯すようになったのか 混乱している感じは伝わるけど、 …

結婚のアマチュア

アン・タイラー/著 中野恵津子/訳 文春文庫 ごく普通の夫婦の60年に及ぶ生活。 結婚30周年の直後で離婚してしまうが その過程は割と納得ができた。

三本の緑の小壜

D・M・ディヴァイン/著 山田蘭/訳 創元推理文庫 少女連続殺人事件の謎。 イギリスって夏は夜がなかなか暗くならないのを初めて知った。 犯人は意外だった(というのも怪しすぎな容疑者がいっぱい)けど その動機はなかなか身勝手。

獣たちの庭園

ジェフリー・ディーヴァー/著 土屋晃/訳 文春文庫 1936年ベルリンオリンピック直前の夏を舞台にした 歴史ミステリ、というか冒険小説かな。 主人公の殺し屋がタフすぎる。 殺し屋なのに、正義感強いのでトラブルに自ら巻き込まれたりする。 あと、主人公を追…

高い城の男

フィリップ・K・ディック/著 浅倉久志/訳 ハヤカワSF文庫 第二次大戦で、 日本とドイツが勝利した世界を書いたディストピアもの。 ここで書かれているアメリカの生活は、 それほどひどい感じには見受けられなかった、というのは 日本人から見た感想になるの…

魔使いの復讐

ジョゼフ・ディレイニー/著 田中亜希子/訳 東京創元社 本作で完結。 とはいえ、新たな謎がでてきたり 大団円といえないほろ苦い結末だったり 児童書しては本当ハードな内容。 と思っていたら、あとがきによると第二部が本国では 出版されているとか。

魔使いの敵 闇の国のアリス

ジョゼフ・ディレイニー/著 田中亜希子/訳 東京創元社 いよいよ大詰め。 魔王を完全に倒すための武器を入手するため アリスは闇の世界へ旅たつ。 今回はアリスが語り手で、アリスの人生にも触れられる。 本当にこの作品は女性の方が勇敢。

魔使いの盟友

ジョゼフ・ディレイニー/著 田中亜希子/訳 東京創元社 今回はトムが語り手ではなく、グリマルキン視点で語られる。 前作の結果により魔王の手下たちに追われることになった グリマルキンの過酷な逃亡と闘いが描かれている。 彼女の信条に沿った行動が人気あ…

魔女の物語

ジョゼフ・ディレイニー/著 田中亜希子/訳 東京創元社 魔使いシリーズの外伝。 メグとグレゴリーの物語、死んだ魔女の物語、 アリス幼少の頃の物語、グリマルキンの物語、 バンシー魔女の物語が語られ 過去の作品の補足的な内容となっている。

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン

ピーター・トライアス/著 中原尚哉/訳 早川書房 タイトル略して「USJ」なので別の連想をしてしまうのと、 表紙や口絵のロポが活躍する場面は少ないのが残念。 第二次世界大戦で、日本がアメリカに勝利したディストピア小説。 なんだかごちゃごちゃしていた。

魔使いの運命

ジョゼフ・ディレイニー/著 田中亜希子/訳 東京創元社 シリーズ8作目。 トムたち一行はアイルランドへ。 そこで、運命の敵と対決する。 アリスが敵に捕らわれて大変なことに!

魔使いの悪夢

ジョゼフ・ディレイニー/著 田中亜希子/訳 東京創元社 故郷まで追われて、どんどん追い込まれる一行。 今回は魔女リジーとの対決。 トムとアリスが苦難を経て成長する一方、 グレゴリーの力が弱まっているのが今後の不安材料である。

魔使いの犠牲

ジョゼフ・ディレイニー/著 田中亜希子/訳 東京創元社 シリーズ6作目。 今回はギリシャ編。 母さんと敵対する魔物と戦う主人公たち。 ここで母さんの正体がとうとう明かされるが、 予想以上の正体に驚いた。 そしてここで母さんが退場か、 とほぼ毎巻トムの…

魔使いの過ち(上)(下)

ジョゼフ・ディレイニー/著 金原瑞人、田中亜希子/訳 東京創元社 シリーズ5作目。 魔王が復活をして、トムの前にもやってくる。 ここでアリスの正体が! アリスには逆境に負けず光の道へ進んで欲しい。 また、トム自身が魔王と同じ能力を 一部持っていること…

魔使いの戦い (上)(下)

ジョゼフ・ディレイニー/著 金原瑞人、田中亜希子/訳 東京創元社 シリーズ4作目。 兄ジャックとその一家を拉致した 魔女一族との対決。 このシリーズは、トム本人のみならずその家族らも 容赦ないことになるが今回もハード。 トムの母さんの謎も徐々に解けて…

魔使いの秘密

ジョゼフ・ディレイニー/著 金原瑞人、田中亜希子/訳 東京創元社 シリーズ3作目。 魔使いの弟子になってから初めての冬の話。 ここでラミアの魔女メグが登場するが、 昔は相思相愛だったかもだが、 一方通行的な愛に変化するのは当然かもしれないと思った。

魔使いの呪い

ジョゼフ・ディレイニー/著 金原瑞人、田中亜希子/訳 東京創元社 前作で人物像がわかってきたので 本作(シリーズ二作目)はだいぶ読みやすくなった。 今回は悪霊だけではなく人間側でも 主人公側を迫害しようとしていて、 途中誰が死亡してもおかしくないほ…

魔使いの弟子

ジョゼフ・ディレイニー/著 金原瑞人、田中亜希子/訳 東京創元社 「魔法使い」ではなく「魔使い」。 魔法で邪悪なものに対処するのではなく 知識と経験で対処するところが違うところか。 そんな魔使いの弟子になったトムの奮闘記。 7番目の息子の7番目の息子…

KGBから来た男

デイヴィッド・ダフィ/著 山中朝晶/訳 ハヤカワ文庫NV) タイトルだけだと、冷戦時代のスパイものみたい。 実際は、主人公が元グラーグ出身で元KGBで 現在はアメリカに移住している設定。 元KGBの経験をいかした調査員をしていて 事件に巻き込まれるハードボ…

日本統治時代の台湾

陳柔縉/著 天野健太郎/訳 PHP研究所 台湾人が書いた日本統治時代の台湾のエピソード集。 訳がやや軽めだが、 実際の文章もそんな感じなのだろうか? 歴史的には公平な内容でまとめている印象。

冬の灯台が語るとき

ヨハン・テオリン/著 三角和代/訳 早川書房 シリーズ2作目。 ミステリ要素がより薄くなっていて ホラーなの? かミステリなのかよくわからない。

あなたをつくります

フィリップ・K.ディック/著 佐藤龍雄/訳 創元SF文庫 ディックらしいといえばディックらしい。 シミュラクラという人造人間の話がメインのままいくかと思いきや 後半は精神病の話になっているあたりが。