2007-01-01から1年間の記事一覧

ビリー・ミリガンと23の棺 (上)(下)

ダニエル・キイス/著 堀内静子/訳 ダニエル・キイス文庫 『24人のビリー・ミリガン』の続編。 前作の後のビリーの人生はどうなったの? という疑問に答える内容になっている。 多重人格ということで無罪になったビリーだが、 その後送られたライマ病院は刑務…

グミ・チョコレート・パイン 全3巻(文庫版)

大槻ケンヂ/原作 佐佐木勝彦&清水沢亮/作画 講談社漫画文庫 ケラリーノ・サンドロヴィッチが脚本&監督で映画化! ということで、文庫版が出ました。 通常版は古本屋で手に入りにくいよ、ということで新刊文庫で まとめて買い直したのです、家人が。 最近原作…

新変身忍者嵐

石ノ森章太郎 秋田文庫 ハヤテの変身前の頭の飾りが凄く気になるよ。 この新のバージョン連載時に、実写ドラマが放映されていたらしく、 そっちの主人公の格好に合わせているらしいが。 前回の全2巻(無印)バージョンよりも設定が細かく進んでいるが、 最後…

学校怪談 第7巻

高橋葉介 秋田文庫 結構長いシリーズだね。八千華以外は今までの体験から学習して、 怪奇現象に立ちむかえるように成長しているなあ。 ミゾロギのキモさアップしてたし。 話が安定していて安心して読める。 怖い話としては読んでおらず、幻想的世界を楽しむ、…

24人のビリー・ミリガン (上)(下)

ダニエル・キイス/著 堀内静子/訳 ダニエル・キイス文庫 早川書房から出ているこの文庫シリーズ名すごいよな。 版型が普通の文庫よりちょっと大きいです。 1992年にハードカバー版が出版した直後に すぐ読んで以来の再読かな。 日本でも、多重人格や、幼児虐…

オペラ座の怪人

ガストン・ルルー/著 三輪秀彦/訳 創元推理文庫 すごく久々に再読。 おおまかなストーリーは、 舞台化や映画かやらされている話なので 割と憶えていたのだけど、 中盤以降のエリックの過去がすっぽり忘れていた。 よって、結構活躍するペルシア人の存在も全…

冷血

カポーティ/著 瀧口直太郎/訳 新潮文庫 ノンフィクション・ノヴェルの原点。 1965年以前にはドキュメンタリーではない、 こういった手法の作品が なかったというのが案外意外。 アメリカ中西部の片田舎で起こった クラター一家惨殺事件の犯人ペリーとディッ…

よつばと! 第7巻

あずまきよひこ メディアワークス 既に3回以上読み返し済み。 読めば読む程いやされたー感増すので幸せ。 ついでに過去のも読み返しした。 やっぱり牧場の話が良いな。牧場行きたくなる。 たぶん30代前半の男3人(とーちゃん、ジャンボ、ヤンダ)+ 外国人幼…

黒博物館スプリンガルド

藤田和日郎 講談社 善人は救われ悪は滅びる。 定型パターンが藤田和日郎の漫画なわけだけど、それを飽きさせない内容で良い! ビクトリア朝時代におこった実際の事件をベースを うまく活劇フィクションに仕上げている。 後半の少年少女主役の話の悪役のモデル…

エマ 第9巻

森薫 エンターブレイン あと1巻で番外編含めて完結してしまうのが惜しい。 エマは巻末おまけにしか出てないが(笑)。 作者が自分が好きなものを楽しく描いているのに、 読者側も楽しめる幸せな漫画。 完全大人向けだけどなー。

夢野久作全集2

夢野久作 ちくま文庫 <収録作品> 『街頭からみた新東京の裏面』『東京人の堕落時代』 両方とも、 関東大震災から一年後の東京について、 地方人の目から見たルポタージュ。 夢野久作が新聞記者時代のものです。 『街頭からみた新東京の裏面』は、 江戸っ子…

東京伝説 狂える街の怖い話

平山夢明 竹書房文庫 生きている人の狂気に関する話。 こっちの方がやはり怖いなー。 ときどき、良い話系が混在しているが、 純粋のあまり救いのない怖い話ばかりだったら もっと良いのに。

学園七不思議 第1巻

つのだじろう 秋田文庫 前半は、いろいろな学校で起こる怪奇話、 後半は、青嵐学園編。 1巻てまだ続くの? いずれも1980年代後半の話で、 アシスタントの絵柄がその当時流行っていた系 (『学園七不思議』は少女漫画雑誌に 掲載ものなので、少女漫画系)と …

ひまわりの祝祭

藤原伊織 講談社文庫 ダシール・ハメット系のハードボイルドもの。 元アートディレクターの主人公が 浮世離れした人物のせいか、 大人のファンタジー小説のような錯覚を時折覚えるような感覚をおぼえた。

アタックNo.1 全7巻

浦野千賀子 ホーム社漫画文庫 懐かしバレーボール漫画。 以前上戸彩主演のドラマを観たことありで、 何て無茶苦茶な展開! と思ったものだが、 原作漫画はドラマを上回る展開だった。 スポ根恐るべし。 ヒロインの強さと試練のインフレ度が半端じゃないのだ。…

病院の怪談

元田隆晴/編著 竹書房文庫 実話系怖い本三連続読了その3。 現役医師による、医療関係者が体験した 病院にての霊体験談集。 実際に入院しているときに読むと 恐ろしそうだけど、普通の生活をしている上での状態で 読む分には怖さはそれほどでもない。 不思議…

「超」怖い話Γ

平山夢明/編著 竹書房文庫 実話系怖い本三連続読了その2。 こっちもそんなに怖くなかったな……。 なんでかというのを、家人と話をしたことがあったが、 たぶん文体が問題なのだろうな。 霊の怖い話よりも、 この人のは生きている人間についての怖い話の方が …

怖い本1

平山夢明 ハルキ・ホラー文庫 実話系怖い本三連続読了その1。 怖い系でも霊体験談なのだがあまり怖くはなかった。

怪物王女 OFFICIAL FANBOOK

光永康則/原作 月刊シリウス編集部/監修 講談社 現在刊行中の5巻までの内容にそったファンブック。 アニメ版(むろん観てない)より漫画版寄りの内容。 作者の創作話がやはり面白い。 これ読むと、設定構築もきちんとして描かれているのがわかる。

赤ん坊少女 楳図かずお作品集

楳図かずお 角川ホラー文庫 <収録作品> 『赤ん坊少女』『黒いねこ面』『怪談』 あまりにも有名な『赤ん坊少女』が収録されている。 タマミは悪の化身だけど 醜い容姿が原因ともいえるので、 時々悲哀な場面が出てくるのが印象的。 『黒いねこ面』などは無…

東海道戦争

筒井康隆 ハヤカワ文庫JA <収録作品> 『東海道戦争』『いじめないで』『しゃっくり』 『群猫』『チューリップ・チューリップ』『うるさがた』 『お紺昇天』『やぶれかぶれのオロ氏』『堕地獄仏法』 ドタバタ系SFの話はほとんどないので 読みやすかった。発…

百億の昼と千億の夜

光瀬龍 ハヤカワ文庫JA SFムズカシイネー。 萩尾望都の漫画版を読んでいるから、 まだわかるけど、予備知識がないで読んでいたら ほとんど理解できなかったかも。 たいとるどおり、百億、千億だのという 時間枠が平気出ていてスケールでかいなあ。 後半、阿…

浅草紅団 浅草祭

川端康成 講談社文芸文庫 『浅草紅団』『浅草祭』一応対になっているとも言える内容。 東京の中心が浅草から銀座へと移行していった 1930年代前半の話。 浅草が、不良少年少女と浮浪者の街と化して (今だと新宿と渋谷を混ぜた感じ? と言いたいけど、やはり…

怪物王女 第5巻

光永康則 講談社 20話『先制王女』から23話『決闘王女』まで収録。 王族の子供が成人して王になると何になるか、 他の兄弟の登場等、王族の謎の部分に触れられている巻。 巻末スピンオフ漫画のケルベロッテちゃんが、 今回初めてちゃんと本編にからんでる!

怪奇宴 幻の巻/現の巻

講談社 「幻の巻」は木原浩勝原作で、自ら封印していた話の漫画化、 「現の巻」は平山夢明の『鳥肌口碑』の一部を漫画化が 売りだと思われなのに、 ちっとも怖くないよ……。他の作品もあまり怖くないなー。

林芙美子 宮本百合子

平林たい子 講談社文芸文庫 平林たい子の立場からみて 林芙美子は友人、宮本百合子はライバル。 この三人の中では一番病弱だった、 たい子が一番長生きをし、こうして二人の評伝を書いたのだった。 当時としては自己主張がはっきりした女性ばかりで、 その生…

ヒストリエ 第4巻

岩明均 講談社 ラストが1巻最初のシーンだったので、 ようやく回想話終了のようだ。 主人公最初の戦いの経験談での名軍師ぶりが面白かった。 間あきすぎで、話を忘れかけるのが難(前から一年半!)。

墓場鬼太郎 貸本まんが復刻版 第3~6巻

水木しげる 角川文庫 ほとんど善じゃない墓場鬼太郎版は 6巻で完結でした。 出生別バージョンも収録されてます。 昔のカバー絵が何気なくお洒落だなあ。 設定がいい加減だったのか知らないが、 鬼太郎のあいている目が逆になっている話があって すごく不自然…

新耳袋 第七夜

木原浩勝、中山市朗/著 角川文庫 映像版でも印象にのこっていた 『残煙』『さとり』が収録されていた。 むろん二日かけて読んだよ。

実録怪談集 鳥肌口碑

平山夢明 宝島社文庫 平山氏の本を読むのはすごく久しぶり。 心霊ものとサイコものの 二種類にわけられる内容が70話収録されている。 しかしというか、やはり 心霊ものよりもサイコものの方が怖すぎ……!! なんというか、新聞ネタにできない猟奇事件を経験した…